「子ども+アンチエイジング化粧品」という現実とその先 | 心模様とガラス玉演戯(役立つ心理ポイント)

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子どもがアンチエイジングに夢中に、背景には一体何が? 米国
肌トラブルが続出、反対の動きに出た化粧品会社も、子どもの心や社会への影響は

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/040500195/

●一部の文化では、加齢は常にデリケートなテーマだ。しかし、予防的なしわ治療やソーシャルメディアのフィルター加工の台頭によって、私たちが抱える「老いて見えること」への嫌悪感は新たなレベルに高まっている。そして、思春期の子どもたちでさえ、この強迫観念にとらわれている。

●2023年に発表された研究によれば、自分の写真を編集している人は、自分は魅力的でないと考える傾向が強かった。また、自分の写真を編集している人は、いわゆる「自己対象化」を行っていた。

 自己対象化とは、自己認識を優先するのではなく、他者による外見の評価を自分のものとして取り込むことだ。自己対象化はボディシェイミング(体形批判)、摂食障害、うつ病のような気分障害と関連している。

●ソーシャルメディアはもともと、個人に合わせたコンテンツを見せることが得意だ。しかし、以前なら浸透するのに数カ月から数年かかっていたトレンドが、今や数日で主流になってしまう。そのため、広告主はメッセージを広く伝えようとするのではなく、属性やオンライン行動に基づき、ターゲットを絞り込んだ小さな市場を見つけようとしている。これは不穏な展開であり、「子ども+アンチエイジング化粧品」という方程式が突然理にかなったものになる。

●「アンチエイジング」商品への関心の高まりが偏見を永続させることだ。

「私たちは加齢に対抗しているという事実が人々の顔に表れています」とハード氏は話す。「私たちは加齢を恐れるべきであり、できれば闘うべきだという考え方を売り込んでいるのです」


全文はわりと長いものですが、面白く読めました。

自撮りするにしても、証明写真を撮るにしても、ほぼ自動的に「補正」がかかりますよね。
毎日、鏡で見る自分の顔が、そもそも間違いで「補正」しなければならないかのようです。

私自身は、ほとんど自撮りはしないですが、想像することは容易です。
誰しも、身綺麗で容姿を褒められたら嬉しいものです。

しかし、もし子供がアンチエイジングに夢中であるとしたら、首をかしげざるおえない。
写真の補正技術、SNSを通した興味や流行の広がり、その個人情報に合わせた情報の提供(広告)が要因の可能性があるという説明は説得力がある。

常に、誰もがということではないと思う。
ある時期に、特定の人が固執するのだろう。
ただ、商品によっては粗悪だったり、高価だったりするようです。

あまり、そちらの方に走って行かないでほしいと、個人的に思うのみです。
たぶん、科学はそちらの方に走っていくから。

↓ぜひ、ご視聴ください。ヒントがあるかも。