ギャンブル依存症。快楽への優先度 | 心模様とガラス玉演戯(役立つ心理ポイント)

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ギャンブル依存症「根底に孤独や劣等感」 周囲が注意する点、できることは?
https://373news.com/_news/storyid/192628/
(抜粋)
ギャンブル依存症とはどんな病気か。

 「脳の回路に異常が起き特定の行動に対する理性が破壊される病気で、孤独や劣等感が根底にあることが多い。次第に目の前の快楽(賭け事)への優先度が高まり歯止めが利かなくなるものの、他の行動は正常にできる。周囲は言葉を尽くせばギャンブルをやめてくれると信じ病気と気づきにくい。性格や根性論で片付けられる問題ではない」

周囲が注意する点は。

 「依存症者への家族の間違った手助けで最も多いのは借金の尻拭いだ。依存症者には『ギャンブルで負けた分はギャンブルで取り返す』という共通する思考がある。借金の肩代わりは、かえって依存症者を追い込みかねない」
 「必要なのは批判ではなく治療。周囲の支えなしに回復はありえない。誰もが当事者になりえると自覚し、依存症を正しく理解し社会として支える必要がある」 



野球に関心がないので、ギャンブル依存症をニュースで見るのかわからなかった。
そしてギャンブル依存症にも、これまで関心を払うことは殆どなかった。
ギャンブルはそもそも、「勝つ気がしない」という理由でやらないので。

ちょっと調べてみたよ。

○平成28年度 依存症の患者数(NDB)
○ ギャンブル等依存症の患者数
外来 2,929人 入院 261人
○ 薬物依存症の患者数
外来 6,458人 入院 1,431人
○ アルコール依存症の患者数
外来 95,579人 入院 25,606人


○ ギャンブル等依存が疑われる者の推計値(過去1年間):約70万人
(生涯経験) :約320万人
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 


薬物依存やアルコール依存に比べれば、少ないけどね。
依存という精神疾患は、いろいろと難しく、社会生活も辛いものになりやすい。
理解を得られにくいし、「泣きたいのはこっちだよ!」っていう人も多い。


H17年日本医療研究開発機構
ギャンブル等依存が疑われる
男性 1.5% 、 女性 0.1% 

R2年厚労省
ギャンブル問題が疑われる
男性の3.7%、女性の0.7%、全体の2.2%


同じ研究ではないので、直接の比較はできないけど、増えている可能性がありますね。
ギャンブルで多いのは、パチンコや宝くじだそうです。パチンコは下火だけど、
ネットゲームなどの課金や、オンラインカジノなども、どうなんでしょうね。調査には反映されていないようでした。

本人の気質によるけど、「ほどほど」って難しいと思いました。

 

出来事と感情の関係。自分がなぜ悲しみから抜け出せないのか。
聞き流しメンタルヘルスです。