大人用紙パンツの利用増大と、子供用の減少 | 心模様とガラス玉演戯(役立つ心理ポイント)

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日本の紙おむつメーカー、大人用にシフト 子供用は9月に事業終了
https://www.bbc.com/japanese/articles/cjj58yylq4jo
(抜粋)
王子ホールディングスは25日、子会社の王子ネピアが手掛ける日本国内向けの子供用紙おむつ事業を9月に終了し、大人用紙おむつ事業を強化していくと発表した。

日本では10年以上にわたり、大人用紙おむつの売上が乳児用を上回っている。

大人用紙おむつは市場拡大
王子ホールディングスの声明によると、王子ネピアは現在、年間4億枚の子供用紙おむつを生産している。ピーク時だった2001年(7億枚)以降、生産量は減少している。

大人用紙おむつの市場は成長し続けている。その市場規模は20億ドル(約3000億円)以上と推定されている。日本は現在、65歳以上が人口の3割近くを占め、世界でも有数の高齢化社会となっている。昨年は初めて、80歳以上が人口の1割を超えた。


タイトルを見ると。わかりきったことなのに、ちょっとした衝撃をうけた。
本当に、周囲を見れば明らかなんだけどね。

乳児から紙オムツを使っても、数年ですよね。
けれども、疾患による排尿や排便の障害や、
認知症状による失禁で大人は何年にも渡って使う可能性がある。
着替えや洗濯が面倒といって使う人もいるな。

高齢者に限った話なのですが、
パッドや紙パンツの利用を嫌がる人がいる。
とても良くわかります。
ヘルパーの研修では、「履く人の気持ちを考えろ」と紙パンツを履かせられた。

研修場所によっては、紙パンツ内への排尿を強要されたとかされないとか。

高齢者も、紙パンツやパッドを使用しないことが、自尊心の一つとなっていることがある。
失禁が稀であれば、それでも良いけども、日常的にあると周囲が困るし、
本人も不衛生となってしまう。

微妙な時期に一度は勧めることも必要かなと思う。理解できる時に説明できるという意味で。
尊厳を傷つけるような言い方をしないように気をつけて。
ちゃんと本人にとっての利点を伝えてみる。
本人も排尿による失敗を変に隠さないでいいとか、多くの人が普通に使っているとか。
本人が「納得しやすい」理由が必要です。この元記事も一つの手助けかも。

頑固に拒否される方も多いと思う。
本人のことをわかってくれるケアマネージャーや通所介護の職員に相談していい。
家族にとっては、やや気が滅入ることだけど、トライ&エラーぐらいの気持ちですすめてほしい。

最後に、赤ちゃん用のパンツは、日本製が良いな。
高品位の技術を絶やさないことも必要と思う。
大人用からすぐに転用はできるだろうけど、作って欲しい。
政府も「異次元のナンチャラカンチャラ」言うのであれば、
支援しても良いのじゃない。
海外生産にした、「紙マスク」の教訓をわすれないでほしい。

 

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