不安だし不快だけども必要な音「緊急地震速報ブザー」:作り手の工夫 | 心模様とガラス玉演戯(役立つ心理ポイント)

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スマホから流れる緊急地震速報の音色は不安をあおる? 作曲の背景を知る
https://www.sankei.com/article/20240324-7BOCINRL5FO3FIBZOEXBKSSRTM/
(抜粋)
スマートフォン向けの緊急地震速報ブザー音を作曲した小久保隆さんは「注意喚起のために、『聴いたことがない楽音(五線譜で表せる音)で表せない音』を意識した」とインタビューに答えています。

実際に、スマホ向けの緊急地震速報ブザー音は楽音にとらわれずにサイレンの音などと同じく低音から高音に音が時間的に変化する「スイープ音」を採用しています。スマートフォンが洋服のポケットやカバンに入っていても聞こえやすく、かつスマートフォンの機種によらずに出せる音という条件を踏まえて、全ての周波数を持つ音という意味でもスウィープ音は理にかなっているようです。

緊急地震速報の通知音にはもう一つ、NHKが利用しているチャイム音があります。2020年にはグッドデザイン賞を受賞しているこのチャイム音、作曲者は東京大学の名誉教授である伊福部達さんです。

1.緊急性を感じさせるか

2.不快感や不安感を与えないか

3.騒音下でも聴き取りやすいか

4.軽度の聴覚障害者でも聴き取れるか

5.どこかで聞いた音と似ていないこと

これに関して伊福部さんは、「作ったチャイム音は、緊急性は感じさせるが不安感は与えないということで自信を持っていたが、頻繁に流れる地震警報チャイムを聴いてるうちに、チャイムから悲劇を連想する人たちも増えてきており、音の持つ情緒、あるいは情動に訴える力の大きさに驚かされている」と語っています。



記事のサイトでは、緊急地震速報ブザー音2種類が聞けるように、youtubeへのリンクがありました。

聞いてみましたが、ドキッとして、不安感を呼び覚まします。私にとってはですが。
記事を読むと、一つの音を作るのに色々と考えるものだと、しみじみと思います。
どの携帯端末・デバイスでも同様の音がなり、注意喚起ができる。寝ていても起きますよね。

あんまり不快でも良くないし、慣れるようなものでもいけない。

単にうるさくて注意が向くのとは違う。

ちょっと考えてみろっていわれても、素人には絶対に無理ですね。
感謝はするけど、聞きたくはないな。

被災された方々の、一日でも早い復興と、その日その日の笑顔が戻るよう願っています。