冷蔵庫は語る | 心模様とガラス玉演戯(役立つ心理ポイント)

心模様とガラス玉演戯(役立つ心理ポイント)

交流分析やサイコドラマ・心理学について書いています。また、好きな本の引用など。

「友人を選ぶときは、その書架を見よ」というのは、
格言だったか、偉人の言葉だったのか忘れました。

 

確かに、書架をみれが、思想傾向や娯楽傾向がわかるでしょう。
性癖も・・・ゴホン、ゴホン。

 

でも今では電子書籍を利用される方も多いので、
「スマホを見よ」とすれば、大抵犯罪となってしまいますね。

 

同様に、その人が住む住宅を見れば、いろいろなことが
わかることがあります。

 

そして、その住居の中の「生活者」の変化を現しやすいものの
一つに「冷蔵庫」があります。

 

高齢者の独居生活、あるいは高齢者の夫婦のみの生活は、
今ではどこにでもある状況です。息子家族や娘家族と
同居の場合は、だいたい息子の妻や娘が冷蔵庫を管理するでしょう。

 

高齢者だけだと、当然その当事者のみで「冷蔵庫」を管理します。
認知症状もなく、身体的に健康であれば、冷蔵庫の中身はあまり変化せず、
必要なものが揃えられています。

 

けれども、まず身体状況が良くない場合は、買い物に行くことができなかったり、
食欲がなくなったりして、冷蔵庫の中身が希薄になってきます。日持ちのする
ものが増え、生鮮食品が少なくもなるでしょう。

 

次に、認知症状があった場合。
同じものばかり買う傾向がでてきます。それは他の食品で調理することを忘れ
始めている可能性を示唆します。同じものを同じように食べることはできる、
ということです。

 

そして、さらにすすむと、同じものばかりが並び、古いものから腐って行くとう
ことがあります。同じ品物を買って、まだ残っているのにそのことを忘れて、
同じものを買う結果、そうなります。

 

認知症状では五感のうち最初に「嗅覚」が低下するという記事を
以前に読んだことがあります。だから「腐った臭い」が
わからない可能性もあります。

 

少し、極端な書き方をしたと思っています。
けれど、人の状況や健康は変わっていきます。
部屋の掃除ができなくなったとかも、あるでしょうし、
言動が感情が依然と変わっている、こともあります。

 

ただ、冷蔵庫は食生活という健康に繋がるものだからこそ、
大事だと思うのです。

 

もし、高齢の両親と離れて生活している場合、
ちょっと冷蔵庫をのぞいてみて下さい。

果物なんかをお土産にして、
冷蔵庫に入れると不自然ではないし、本人も喜ぶでしょう。
何も変化がなくても、
大切なコミュニケーションにはなると思います。

 

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