選抜試験! | 意志にふれて生きる

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椎名規夫オフィシャルブログ

ある資格を取得するための選抜試験が開催されました。
受験者数が120名、
そして、その中から30名が合格します。


自ずと合格された方と不合格の方に分かれました。
しかし、それは人生の成功者と落伍者に選別されたわけではありません。

今回の選抜試験のチャンスを得た人と得られなかった人に分かれただけです。
そして、重要な事はそれを言い訳に色々な人生の選択をされる方がいらっしゃるということです。

その選抜の合否を切っ掛けに、それぞれが新たな道に進むのです。


その選抜試験とは、
NLPという心理学を伝えるトレーナーになるための選抜試験でした。

心理学を伝えるトレーナーの在り方は、
新たにNLPという心理学を学ぶ方の今後を左右することになります。

ですから、もし、選抜テストに不合格だった方は、
その在り方に問題が有るのなら、
それはそれで今後NLPを学ぶ参加者にとっては良かったことです。
(勘違いしないで下さい。不合格の方のあり方を疑っているのではありません。例え話です)

トレーナーコースの選抜試験官は人間です。
人間が人間を判断します。
人間が判断するのです。

今回の選抜試験で不合格だった方の心情を察すれば、
試験管は心が痛かったことでしょう。
NLPのトレーナーとして、誰が相応しくて、誰が相応しくないのか?
試験管という役職を演じるのは相当の覚悟が必要です。

試験管は全ての方を選びたかったはずです。

私に心理学を教えてくれる恩師の一人が
「椎名さん、心理学は人の心を扱う学問です。最低でも10年は学んでください!」と
鋭い瞳と優しい言葉で教えてくれました。

その鋭い瞳の奥には「椎名!心理学をなめるなよ!」というメッセージを感じました。

私は心理学を真剣に学び始めて間もなく10年が経とうとしています。
10年間心理学を学び続けてきた私ですが、
未だに心理学のイロハの「イ」の字も分からない状態です。

その結果、
私は今年の5月、
コミュニケーション不足が原因で大切な妹を失うことになってしまいました。
ショックでした。

そして、NLPのトレーナーとして、
心理学を学ぼうとする参加者の前に立つことを一時期やめました。


今でこそ、そんな不甲斐ない自分を乗り越え、
参加者の前に立つことが出来るようになりました。
力づけしてくれた方、全ての方に感謝です。

NLPのトレーナーとは、その様なものです。
言葉、コミュニケーションを通して相手と深く関わっていきます。
ですから、トレーナーとしての在り方が問われるのです。


最近、トレーナー資格を希望する方の多くは、
ビジネスへの期待によるものが大きいような気がします。
それと、同時にNLPと言う心理学を軽々しく考えている方も多いような感じがします。

【NLP】は相手と深く関わる学問です。
10年近く学んでいる私も、未だにその答えに出会えない学問です。

最近、私は思うことがあります。
日本人の特徴として、
あるスキルの勉強を始めても資格を取得すると学ぶことを辞める人が多いようです。

そして、それはNLPにおいても同じような気がします。
もちろん、それは学ぶ人の自由ですから、それはOKです。

でも、人の心に深く係わる【NLP】を深く知りたいのなら、
それなりに時間を掛けて学んで欲しいと思います。

NLPのトレーナーとして人の前にたつのであれば、なおさら・・・・・・



NLPトレーナーの選抜試験の合否は、
多くの方に今後の選択肢を与えることになったかも知れません。
しかし、NLP的視点でそれを言わせてもらうなら、
「あなたは、そこから何を学びましたか?」
ということです。

合格した方は、人間の心理を取り扱う自由が手にはいるかも知れません。
不合格の方は、既にNLPトレーナーの資格など不要なのかも知れません。


何れにせよ、合格した方、そして、不合格の方。

皆さんのそれを判断した人が、どれほどつらい時間を過ごしていたのかを考えると、
なぜか、その心の痛みが伝わってくるようです。



全ての方が2008年、良い年を迎えられますように☆☆・・・・・・・・