お相手はギリギリまで考えて▲9三歩。私はすぐさま△8一玉。もう祈ることしかできません。でもすぐ手が伸びてこず、ギリギリまで考えて▲9二歩成。この瞬間に読みきれていないことはわかりました。すぐに△同玉。よっしゃと思って相手の持ち駒を見たら残弾がめっちゃ残っていて軽く絶望。さすがに見つけられてしまうと思いました。
しかし、残りの歩が1枚になったときに20秒将棋になりまして、時計が切り替わった直後、お相手の時間が切れて勝ちになりました。20秒将棋になったのをうっかりしていたか、聞こえなかったか。ちょっとブザーの音が小さかった気もします。
私が読み切った手順は▲9三歩△8一玉▲8三香△同銀▲9二角△7一玉▲8二桂成△6二玉▲7三成銀△同玉▲8三角成…というもの。披露すると相手チームからも「おおーっ」という反応が。でも詰ます側に立つときっとわからないんです私。お相手の気持ちもわかります。ちなみにもうひとつ違うルートで詰む筋も感想戦でわかったんですけど忘れました。情けない。
全体結果は5-2でした。どうやら4-2で最後に残っていたらしくチームは安堵していたようですけど、これが3-3だったらと思うと恐ろしい。「マジで危なっかしかった」という監督の声もありまして反省でした。
全勝決戦を制したのは大きく、ぐっと昇級に近づきました。
10R VS稲棋会早稲田の栄光
オーダー交換後に相手チーム側から「ああっ!読まれてた!」と声が。私は思わず???。もちろん我々は何かを読んでオーダーを決めているはずなので、あとで監督にきいてみます。→私が副将に座ったのは消去法とのことでした。
私の相手はTさん。昔日本選手権に名前があったのを見た記憶がありました。
戦型は相居飛車でお相手が矢倉に組み、私が左美濃で攻勢を握る展開に。まずまずうまくやったのですがお相手もうまく実戦的な勝負術を繰り出してきまして、うまい指し回しだと驚きながら終盤戦に。
とはいえ私がリードを維持しており、雰囲気は怖いけどこちらが勝ち筋でした。ところが相手の攻めをいなしている途中に鋭い勝負手を喫してしまい、要の馬をボロッと取られてついにひっくり返されました。ちょっとお相手が強すぎた感じでした。猛追の迫力は奨励会員の若者のそれと一緒でした。
チームは6-1。私が唯一負けてしまったんですが皆さん特に触れずにいてくれて優しいです。どこかのGAOチームだと「あれ!?負けているやつがいるっぽいぞ!!(すっとぼけ)」となりますからね…懐かしいなあ。
11R VSひたちなか将棋ク
すみません、恐らく対戦チーム名は「ひたちなか将棋クラブ」だと思うんです。でも、どこの表を見てもクまでしか書かれていないのです。端折られたままなんでふ。一応本当にクで止めている線や「ひたちなか将棋クイズ研究会」の線もなくはないので↑の表記にしました。
私は7将に。先ほど負けたんで懲罰かと思いきや策があったみたいでした。角換わりで右玉に構えられ、自陣に角を打った直後、それを文字通り秒で目標にされてしまい敗勢に。頭の悪さが際立ちますね。しかし右玉といえば薄い。ひとつ綻びが生じたのを突いて食いつく形になり、どうにか千日手にもちこめました。お相手も急な危機を迎えていただけにWin-Winの関係でした。
指し直し局もあまりいい展開ではありませんでしたが、粘って体力勝負に持ち込み抜け出すことができました。チームは5-2。みんな強い。ここも上位対決だったので非常に大きな勝利でした。
12R vs将棋チェスネット1
大将席のIさんの存在が際立つチームです。3部全体を含めていちばん強いまである方なので誰を当てようかを会議……はほとんどせず、奨励会入りを果たした若者にいってこい!と送り出しました。ラストアマ大会の可能性もありますし、節目としては最高ではないかと。
私は抜け番でした。監督の自ら指したい!という希望と、私の休みたいという思惑が合致したためです。千日手やりましたからね。抜けてもいいかの問いに「いいっすよ!」と返答した声の大きさは、その日一番大きかったかもしれません。
大将は惜しくも敗れてしまいましたが、途中までいい勝負、むしろよしで戦えていたので、頑張っていました。チームは6-1。監督がこれまで溜めていた力を一気に解放していたのが印象的でした。
これでチームはなんと通算12連勝。いよいよ昇級どころか優勝が見えてきました。とにかくチームが強い。このまま駆け抜けることを目指したいです。