影響を受けた棋士・アマチュア | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

私は実戦派ではなく、棋譜並べ鑑賞派です。


音楽もスポーツも麻雀もそうで、自分ではやらずにトップの方の演出を見るのが好きなのです。皆さんも将棋に限らず、特定の方のプレーを好きになり、鑑賞するのではないでしょうか。


私も棋譜並べの際に、誰かの将棋に惹かれて並べることをしていました。小学生の頃からいまも続いています。今回は恥ずかしながら紹介します。




・E藤正樹さん


いまもお強すぎるアマチュアレジェンドの方です。小学生の頃に埼玉県連の特選譜を知り、たくさんある棋譜を並べました。昔は相穴熊が得意だったんですけど、恐らくE藤さんの将棋を並べていた影響だと思います。


・N川慧梧さん


まだ2010年代だったでしょうか、プロを相手に勝ちまくっているN川さんの将棋を見て衝撃を受けました。なぜかといえば内容がとても綺麗なのです。スッキリとした陣形で華麗に駒をさばくさまは憧れを抱きました。後述する方も含め、アマチュア最高クラスの美しい将棋ではないかと思います。


・高野智史六段


まだ相矢倉が全盛期だった時代によく参考にしました。特に後手番ですね。相手の攻めを普通に受け止めて最後は入玉。入玉してからの指し回しも非常にうまく、とても勉強になりました。そのおかげでまだ弱かったにもかかわらず金星もよく挙げることができました。


・木村一基九段


よく受けが注目されますが、私が惹かれたのは強気な対応です。しばしば相手の主張全否定みたいな手を指されるんです。その手つきもまた「おらっどうだ」みたいにやってて、憧れがありました。そのまま短手数で勝ちきった将棋はメモしていましたね。今は攻めの技術が上がったからか、木村九段が受けに回る展開はあまり勝てていない気もします。


・永瀬拓矢九段


私は昔から暴発してすっぽ抜けて負けることがよくありました。しかし根絶やし流の永瀬九段の指し回しを見て「ああ、なるほど、もうそういうのでいいんだ」と納得した次第。昔はそれを馬鹿にするというか、性格が悪いというか、ちょっとアレな風に見られていた気がするんです。でも今は肯定されている気がします。負けない将棋、相手の心を折る姿勢はとても参考になりました。(でもなかなかできませぬ)


・佐藤天彦九段


横歩取りが流行していた時期に参考にしていました。また、対振り飛車の指し回しも美しく、真似してみたいなと思ったのです。いまの振り飛車スタイルも好きですが、それは真似しようとは思いませんでした。よっぽど素の力が強くないと勝てない気もします。


・大山康晴十五世名人


振り飛車でなく居飛車をめちゃくちゃ参考にしました。大昔の相居飛車の将棋と、対抗形の居飛車はもっと評価されてほしいです。受けとリスクの少ない攻めが絶品です。余談ですけど、終盤は二度あるってなんなんすかね。私は嫌いな表現です。


・あらきっぺさん


N川さん以来、衝撃を受けたアマチュアの方です。美しいと同時にクレバーだなと感じます。特にリードの広げ方がお強いです。最近は最も注目しています。




…私は受け将棋なのか。おお、自己分析できて素晴らしい。無個性だと思っていたけど私は受け将棋のようです。ちなみに紹介した順番は惹かれた時期順。皆さん今も追っかけておりますよ(意味深)。


棋譜並べはいいものです。実戦で困った局面に遭遇したときに、〇〇さんならここでどう指すかって想像してみるのも手ですよ。いい方向に働く気がします。