ミリオンダウトで300ほどレートを溶かしたので書いていきます。
その方は自分が将棋を覚えたくらいにはもう有段者で、雲の上の存在でした。
初対局は東急の将棋大会。私は初段くらいで、小3か小4でした。
たしか予選の2局目で、お互い1勝同士だったと思いますが、相手は早く終わらせたがっているような感じがありました。つまり相手にとって通過点の場所だったということですね。(私は死に物狂い)
覚えているのは戦型だけで、内容はもうボロボロ。
ひい〜こんなにやられるとは…と思っているところに「ここ、突いたほうがいい」と言われ、さっと席を立っていきました。
相手が採用していた戦法はなんと
地下鉄飛車!
私にとっては名前だけ知っていたくらいで、ほぼ初見殺しのようなもの。強い人はなんでも試しているんだなあと思いました。
この大会の後に奨励会に入られ、以降対局する機会は無くなってしまいました。
印象深いエピソードは人づてに聞いていました。
今から数年前、奨励会三段だった友人に三段リーグについていろいろ話をしてもらったときのこと。
「三段の中で特に強いなって人は?」
という問いに友人は「え〜っ」ともぞもぞしながら、
「あの人は違う」「今まで上がらなかったのがおかしい」
と、その方についてすごく評価されていたのを覚えています。
当時はへえ〜って感じでしたが、その発言の後にプロになられていたので、友人もなかなか鋭いなと。
三段リーグでは停滞されていたので、あれっ?と思っていたのですが、力を蓄えていたのですね。
その後はNHK杯の記録係や、やはりいろいろな方が話してくれたエピソードでしか触れることができず、直接関わることができなかったです。
もしできることなら、あの地下鉄飛車について、
「ここ、突いたほうがいい」
どこを突けばよかったのか、聞いてみたいなー
四間飛車もうやらないけれども。
正解は黒沢怜生五段。
研修会に通っていた頃は、黒沢先生が考えたという香落ち定跡でお世話になりました。
今でも使われているんですかね。あの頃に戦法を開発していたということは、もう昔からずば抜けた才能があったのだと思っています。
今日も強かったな〜