王座戦トーナメント② | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

前回ベスト4まで書きましたが、初日はまだ続きます。去年は準決勝以降は二日目だったんですけどね。いろいろ都合があったようです。



準決勝の相手は早稲田大学。ぶっちゃけてしまうと、元から勝てる気はしませんでしたが、早稲田に某大先生が来られていたので、ますます勝てる気がしなくなりチームも意気消沈してしまったところがありました。



私の相手は最近永遠に勝てる気がしないリストの仲間入りとなったA立氏。今年の団体戦でも当たりましたし、去年のこのトーナメントでも当たりましたね。嫌がらせかなまったく。


将棋はA立氏が三手目に▲7八金と指されたので、ノーマル四間飛車にしました。うーむ、無性に振りたくなったのですが、力戦系に誘導されたので相手の思惑通りになってしまったかもしれません。


序盤~中盤は相手にうっかりがあったようで、作戦勝ちから有利に。相手の主張は銀冠穴熊にしていて囲いが堅いくらい。穴熊アレルギーの私でも自然に指せば勝てそうだなという展開です。


終盤の入り口から穴熊相手に猛攻を仕掛けます。
私は銀冠穴熊をそれほど評価していなく、銀頭からごちゃごちゃやってれば簡単に薄くなるものだと認識しているのです。事実、崩壊寸前まで追い込みました。
気分的には優勢。気をつけるのは反動だけです。



終盤戦に入り、一手違いの局面へと進みます。形勢は良かったものの、やっぱり穴熊は遠い。玉頭から攻めていたため懸念していた反動もなかなかにきつく、結局一手違いになってしまいました。やっぱこうなるんですね将棋って。


難しい戦いでしたが、最後の最後で私がやらかしました。
自玉はまだ詰まない状況。で、相手玉を詰みではないと55秒くらいまで思っており、詰めろをかければ難解、むしろ一手勝ちコースだったのですが、残り5秒で詰み筋が見えてしまったのです。
平凡に安い駒を打って追っていくと詰まない、しかし高い駒を先に打つ筋がふと頭をよぎりました。


これに脳が瞬間的に惚れ込んでしまったのでしょう。私は詰ましに行きました。ですが、上に逃げれば詰むところを、下に逃げられて詰まない筋を見落としており、頭を抱えることに。


なぜ飛び込んでしまったのか、あれだけ頑張った将棋を最後の数手で崩してしまうとは。以下は手盤を譲った後、ゆっくりと詰まされ、終戦となりました。



チームは2-5でした。
やはり早稲田の層の厚さを実感しました。
勝ったT下とO平はさすがです。あとは全員相手が悪かったという辛い勝負でした。




さて、初日が終わりましたが、二日目も私は会場に足を運びました。なんといっても決勝戦ですからね。私以外にもたくさん観戦者がいました。


決勝のカードは早稲田と、反対の山で中央を退けた日大。
早稲田がやはり強そうですが、今年の秋の団体戦では日大が早稲田に4-3で勝っています。
日大も強いので当たりによっては勝つかもしれません。



私が来た頃にはどの将棋も中盤~終盤に差し掛かっていました。私はじろじろとケータイ片手にうろうろ。Twitterと将棋を交互に見やります。


注目していたのは4将戦のT橋ーI駒戦と5将戦のK村ーK田戦。
ある意味注目していたのは副将戦のN津留ーK川戦です。(理由はお察し)



4将戦は一瞬I駒氏が有望かと感じたのですが、しばらく進むうちにT橋氏の有利が拡大していっており、気がついたら勝勢に。強いなあと感嘆。


5将戦は私にとって永遠に勝てる気がしないリストの名誉会員K村氏と関東三冠のK田氏の対決。

途中まではK田氏が良さそうでしたが、K村氏も崩れず二枚腰の指し回し。強い人同士の熱戦は面白いです。


結末はなんと千日手に。なんかこう、熱いですよね。ガッシュVSロップス戦を彷彿とさせます。



全体を見渡すと、K川氏がN津留とのえふんえふん対決を制しており、格?の違いを見せつける格好に。
1、6、7が早稲田の勝ち。3は日大勝ち。
4も合わせると、早稲田は合計で4本取っていました。
そして5の指し直し局はK村氏の勝ち。早稲田の5-2という結果でした。



というわけで優勝は早稲田大学。あの、ほんと強すぎるんで全国では西の強豪校をバンバンなぎ倒してください。いろいろすいませんでした。





古新戦も同時並行で行われています。明治としてはむしろこちらがメインのイベント。


私は部室に常時していましたが、戦い終わって部室に戻ってくる部員達はひと仕事終えた戦士のよう。勝っても負けても疲れた感じが出ていて充実していたんだなと思いました。


その中でも特に光ったのはK泉でした。Aチームに出て堂々の全勝です。また期待のエースが出てきましたね。来年はレギュラーとしてフル活動してもらいましょうか。



さて、今年の大学の大会はこれで終了です。皆様お疲れ様でした。
大会は終わりましたが、この記事を書くまでにも様々なことがあったので、余裕があったら書こうかなと思います。

とりあえず次は富士通杯をまとめます。誰だ今更って言ったやつ、出てきなさい。