3R vs東工大
オーダーの並びを見てみると、私とO平の相手がほぼ確定的。そこは勝負として、残りの方々がどれだけ勝ってくれるかという感じでした。
また、K村さんがまさかの朝から登場。K泉らが叩き起こしてくれたそうで、ファインプレーでした。
私の相手はU田氏。この方とは因縁の相手でして、春の団体戦では最終日に当たり、そこで負けて私は学名を逃しました。
当時は私のほうが格上のように思っていたのですが、U田氏もここまで強豪相手に連勝しており、やっぱこの人強いじゃないか、と妙な安心感が出たものです。
将棋は私の先手番で角換わりになりました。
定跡の範囲内で変化球が来たので、対応を考えていたらいつの間にか千日手に。多分私が間違えていたのだと思いますが、術中に嵌ってしまいました。
先手で千日手は不満なようですが、後手番になったらやろうと思っていた作戦があったので、これはこれでラッキーでした。
その作戦とは右四間飛車です。富士通杯でも使う予定でしたが、披露できなかったのでここで投入。
やや作戦勝ちになりましたが、そこからがわからず、じわじわとこちらが悪くなる展開に。
この手を指されてたら手も足も出なかった、という局面までありましたが、どうにか終盤で逆転することができました。
チームはというと、O平がT内氏との勝負将棋に勝ち、K村さんも俺は六年生だぞ!と咆哮をかまして勝ち、T下、T谷も安定して勝ち、で5-2でした。
やはりあの男が入るとチームに安定感があります。主将がやや不調なのが気がかりですが、これで気持ちよく次に移れました。
4R vs日大
最近後輩達が仲良いという日大さんと。
当たりを見ると、こちらにとっては分がよさそうな感じ。
私の相手はI駒氏。過去に対戦した時はひどい内容で負けてしまったので、まずは良い内容を、という思いで臨みました。そういえばこの日は全局私にとってリベンジマッチでしたね。
図は最終盤。ずっと難しい戦いでしたが、ここで私が指した手はこの▲5六桂。
この手は秒読みということもあり、ドヤ指しでした。この桂を取ると▲同飛で詰めろがかかります。
しかしそこからまた▲7一銀と受けられると、どうなっていたでしょう。
実はこの順が見えて焦っていました。検討してみるとこちらに負けの展開が多く、大変だったと思います。というより負けだったと思います。戻って最初の図では▲8三桂と馬を抜いておくのでした。
実戦は▲5五角と指したため、▲6四桂▲同角▲7一金で必至がかかり勝ちになりました。
チームはというと、M子がK田氏との同高校対決に敗れ、O平も敗れたものの、
T下、主将、T谷がしっかりと勝ち、
K村さんも「君、学年は?」と対戦相手に圧力をかけての勝ち、と5-2で勝つことができました。
M子ーK田戦ができたのはとても感動しました。M子は入部早々からK田氏のことを意識していたのです。それが最後の団体戦で、関東三冠となったK田氏に挑む。なんて熱い展開でしょう。ヒカルの碁で例えるならヒカルと塔矢といったところでしょうか。M子も対局前、私に緊張しながらいろいろなことを語ってくれました。
まあそれは置いといて、いよいよ次は早稲田戦です。
5R vs早稲田大
順位こそ我々のほうが上ですが、一切格下感がない相手ですね。今回は早稲田もメンバーが揃っています。なかなかに厳しい戦いです。
私の相手はA立氏。過去の対局では将棋にならない内容で完敗でした。
全体の当たりを見てみましたが、全体的に厳しく、負けを覚悟しました。いかに前回が運良かったかなんて弱気にもなるほどです。
突然ですが、先手の次の一手を当ててみてください。
先後逆で、私が振り飛車です。ちなみに研究手順を外されて、力勝負となっています。この局面はなんかこちらがセンスない感じが出ていますね。
この一手前、▲4二角が悪手で、まだ▲4四角でした。それなら難しかったです。
▲4二角と指した瞬間0秒で手が伸び、高い駒音で▲3三桂成!
これがどう応じても駒損確定で、痺れました。
覚えておきたい妙手ですね。以下は指しただけ。またも完敗でした。
チームはT下が一本取ったものの、残り全て取られ1-6。層の厚さを見せつけられた格好です。
とても残念な結果でしたが、どうやら残留は確定したようです。個人的にはOK。
これで優勝も降級もなくなったわけですが、私には最後の野望が残っています。某老害二人はこれでお役ご免(アマ王将参加を優先)となりましたが、私はある目的のために最終日も参加しました。