社団戦最終日 | スピカの住み家

スピカの住み家

気まぐれで更新します

時系列が前後してしまいますが、ずっと更新してないので先に書きます。


ついに社団戦も最終日を迎えました。ここまでチームは4-8。このままでは降級が濃厚なので、ひとつでも多く勝たないといけません。ちなみにここまで私の成績(5-7)はほとんどチームに影響しておらず、どうにか役に立ちたいと思っていました。



13R vs常笑会


とてもいい名前のチームと対戦です。残留争いの直接対決だったので、ここが最大の勝負所。チームはここまで比較的勝たれているS浜さんが不在でしたが、ゆーてんとリーダーが来てくれたので、なんとか勝負になると思いました。


私の相手はA谷さん。こちらが絶望的にセンスない序盤を披露してしまったため、大作戦負けに。中盤まで一方的な形勢となりました。


そこからクソ粘りを続け、徐々に形勢が互角に戻ってきました。終盤になり、ようやくこちらが攻めた時にはもう流れは完全に私。やっぱり将棋は粘ってれば逆転するゲームなんだなあとほっこりです。


しかし調子に乗ってしまいました。自玉が9七にいるのにもかかわらず、美濃囲いの端を攻めようと、9五歩と突いたのが自殺手。文字にしてみるといかに無謀なことしてるのかがわかりますね。同歩の後、すぐさま9六歩と逆襲(これが王手)され、以下は急転直下となり投了。
あまりにも悲し過ぎる結末でした。


終局は最後だったのですが、なんと3-3だったらしく、見事に戦犯となってしまいました。
今までの人生の中で一番痛い3-4です。


ちなみに相手チームの常笑会さんはこの日3連勝し、残留を決めていました。ここで勝っていればどうなっていたかわかりません。



14R vsFV研究会


チーム状況を一言で書くなら、負けたらアウトです。しかし相手は上位チームで強豪の多いフィーバー研究会です。ただ、私は相手のチームメートの方から「うちはもうやる気ないから」と言われていたのを知っていたので、少し可能性はあるかなと思っていました。


事実相手チームは6人しかおらず、ひとつ不戦勝をもらいました。これは大きく、ますます希望の火がチームに灯ります。残り三人勝てばよいのです。

と思ったのもつかの間、いざ対峙すると相手チームの手厚さが半端ないです。1~5が分の悪い当たりでした。



私の相手はK崎さん。強敵です。ここはまともにやると勝てる気がしないので、富士通杯で使うつもりだった切り札を投入しました。四間飛車穴熊です。
{3AFFE632-E28A-418C-A057-7065A134D4FF:01}



ある程度序盤の知識はあったのですが、図はもう自信がありませんでした。早くも間違えたかとずっと思っていました。チームメート達に聞いても

「また適当になんかやってんなと思った」
「定跡知らないでしょ」
「なんか違うよ」

とまあ散々な回答。本譜はここから▲7七角成▲同銀▲3三角と進みます。7五歩を見せて嫌らしく指します。

{EACDFCD1-B446-46A7-9260-84B59C5B8FBE:01}


図まで進み、これは勝負だと思いました。次に5六香と打たれると悪いので、ここで持ち時間を投入し、一直線に読み進めました。



▲5六歩▲同金▲同馬▲同銀▲7七歩成▲同銀▲同飛成▲同桂▲7六歩▲7八歩▲7一香▲8八玉▲5七金。
{803D5605-C2EC-4ACB-B472-5199C27B051A:01}


普段三手くらいしか読めない私ですが、穴熊戦は変化が少ないので長く追求することができます。最後の▲5七金が見えたので、馬と飛車を切ってもやれると思いました。次に銀を取る手と▲6八銀があるので受けにくいです。



以下は押し切り快勝となりました。嬉しい嬉しい勝利です。
チームはなんと、もう負けられないという強い気持ちが生んだのか、ゆーてん、リーダーも強豪に勝利。あのA井さんも強豪に一発、で合計4勝していました。

そして最終結果は6-1!
特に私ですが、この力がさっきあったら……と思ってしまいますね。でも漫画のような展開でとても熱くなりました。



15R vsRG


いよいよラストの対局です。気になるのが残留できるかどうかですが、解説のO田さんによると勝てば残留できると言われました。
RGも残留争いをしているチームだったからでしょう。こちらは流れがきています。何がなんでも勝たなければと思いました。


私の相手は元埼玉準名人の方。RGといえばOBのS水上さんが目に入りますが、個人的にはその方の次にきつい相手だと思いました。チームに「後は頼んだ」と言い残し席に座ります。


そのS水上さんから対局する直前「あれ?大会は?」と声をかけられました。
実はこの日、大学の個人戦があったのです。うっ、それがバレてしまったか。始まる前から精神ダメージ、喉がやたら渇き、動揺が半端ないです。
さすが百戦錬磨のS水上さん、盤外戦術も一流でした。(すいません)




私はさっきので味を占めたこともあり、四間飛車穴熊を連投。相穴熊となりましたが、定跡を外れてからかなり上手く指せました。最後は粘りを振り切り、長手数の即詰みに討ち取ってまさかの勝利。


またも最後に終局しましたが、今度は私の勝利によって4-3勝ちを収めることができました。
やっと、やっと私の勝利がチームに貢献できたのです。完全に最終回でした。最後の最後に勝って、チームを残留させる。なんて感動的でしょう。泣きそうになるのを堪えチームの元に駆け寄ります。

するとやぶちゃんが無垢な顔で


「あっダメでした」


と一言。なんだい落ちたんかい!
解説の(ただリーグ表を見てただけ?)O田さんには残るって言われたのに!


よく見ると同じ残留争いしている野島道場さんの勝ち星が違っていました。この結果、チームは6-9でしたが、勝ち数の差で自動降級となりました。
6-9で自動降級はなかなか運が悪かったそうで、本当に残念でした。
しかし、とても楽しかったです。
落ちた後の反省会もとても和やかで笑いが絶えませんでした。また来年は二部で戦うことになりますが、戦力外になるまで頑張りたいと思います。(今年はほとんど役立ちませんでしたからね……)


大会終了後はROBのH川さん、H山さん、GAOのA井さんらで麻雀。
翔風館の打ち上げにも参加したかったので、どっちに参加するか最後まで迷っていました。結局体を上半身と下半身に割ることにして、上半身だけで麻雀することに。これなら手は使えますからね。

いかにもカモられてしまいそうなお強い方々の中に飛び込みましたが、結果はトータルプラスの2位。優しい先輩方のおかげで形になりました。また遊んでください。




富士通杯について書こうと思っていたんですが、なかなか筆が進みません。なので次は秋団体について書きます。急ぎます。