個人戦二日目 | スピカの住み家

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二日目からはまたくじ引きで抽選となる。
東大や早稲田など、強豪校から順にくじを引いていく。いわば私達は余り物である。
初戦は東大か早稲田になる可能性が高く、運が良ければどちらとも当たらない場所になるかもしれない。といったところ。


今回、確か左側がガラガラだったのだ。東大と早稲田が思ったよりぶつかっていた影響でもある。左側のシード選手もM田氏と、私にとってはずいぶんと組み易し。可能性は高かった。


最悪なのは、こっそりと残っているK村氏の隣である。私はK村氏との対戦で、小学生の頃から勝ったことがなかった。実力が離れているだけでなく、もうとにかく相性が悪い。いつもボロボロの内容なのだ。
そこだけは引かないように、なるべく左側で。念を込めてクジに手を伸ばした。



引き寄せるものがあるのか、引いてしまった。見事に何十分の一の確率でK村氏の隣に名を書くことになってしまったのである。リアルに腰から崩れ落ちた。膝まづいた。首が垂れた。絶望だった。


こうして対局が組まれる。思えば、小学生の頃は東急の予選抜けをかけた勝負、中学生ではU-18の決勝、準決勝、高1の頃では都大会決勝、大学では団体戦と、いつもいつも大きな舞台で当たっては心を折られてきた。
ただ、実力的には今が一番差が詰まっていると感じていた。


将棋は角換わり腰掛け銀となり、後手のこちらが3五歩~2四銀と動く展開に。
そこそこ自信があったが、実戦的には勝ちにくかったか。自然に攻め込まれてしまい、入玉模様で粘る展開に。


途中、王手飛車をかけられて、先輩は私の負けと悟ったとか。しかしそこからが長かった。飛車を渡しても、自玉のバリケードを貼ることに成功したため、入玉がほぼ確定的に。ここではさすがに有望だった。


以下はねじりあいの末に勝ち……といきたかったのだが、チグハグになってしまい、必至をかけられてしまった。まったく甘い。とにかく、攻めないで自玉の安全を第一に考えていれば長い戦いだった。


負けてしまったが、内容は一番良かった。相手を考えると、少しでも有望な局面をつくっただけでもなかなか頑張ったものである。これが漫画の主人公なら「次こそは勝てる!」となるだろう。


ちなみに感想戦も面白かった。
T内氏やI駒氏、M田氏など、いろいろな強豪が感想戦に加わっていたのだが、その中で最もインパクトを残したのはA木。なにを指してもこちら側を持って受け切りor入玉をしてしまうのである。皆はただただ従うしかなく、強過ぎて笑うしかなかった。


T谷とY内は同じベスト64で敗退しており、明治から三日目へ勝ち上がったのはT下のみとなった。
それにしても、明治は個人戦に弱いですねえ。