東日本大会⑥ | スピカの住み家

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名前の表記が定まっていないことに気づいた。当初はイニシャルにする予定だったのだが、これが思っていた以上にめんどくさいのである。とりあえず明治のメンバーは普通にして、対戦相手だけイニシャルにしようと思う。一応の配慮だが、クレームとか来ないだろうか。


大会最終日。
まずは東北選抜と対戦する。例年強豪が集い、優勝争いしているのだが、今年は優勝戦線から既に脱落していた。注目すべきは副将のA野氏。小学生の頃から全国大会で活躍しており、一番の強豪だ。


このまま順調に当たるとするならば、A野氏の相手は私になるのである。もちろんそれでもよかったが、主将がそこは配慮してくれた。二連敗していた川村さんを外して、私を大将で出すことに。その際、面白かったやり取りがあったのだが、ヤバそうなので割愛。……レギュラーのプライドが感じられたというお話なだけなので……


その代わりと言ってはなんだが、私も結構やってしまったことがあった。大将として出ることが決まり、星勘定をしていた時のことである。

「大丈夫大丈夫、大将は俺が取るから!」
自信満々にそう主将に伝えた。ところが、私の背中の先には東北選抜の面々が控えていたのである。当然聞こえていた。やっちまった。背筋が凍った。変な笑いが出た。

控え室は本当に注意したい。


将棋の話に移る。私は相手の四間飛車に対し、棒銀を採用。ここ最近加藤一二三九段の棋譜ばかり並べていたので、気分はひふみんである。ズボンをたくし上げそうになった。


少し形勢が悪くなるのもひふみんそっくり。だが、ここから強いのがひふみんなのである。70~00年代のひふみんの指し回しは、私の筆力では表せないほど感動するものがある。私もそれを真似て力強い手を心がけた。
だが、そこはやはりひふみんとの実力差が出るところで、形勢は一向に好転せず、終盤まで終始自信が無かった。ただ、最終盤で相手の迫り方がやや変調になったのをきっかけに、最後は詰まない玉をはったりで詰まして勝った。

対局中は詰むものだと思っていたのだが、後日A野氏に「あれは角合いで詰まなかったよね」という指摘を頂いた。調べてみるとギリギリ詰まない。いやあこんなんではいけません。勝ちは勝ちだが、全然嬉しくないし、自分の弱さがただ際立つだけ。二日くらい落ち込んだ。


チームは小田島がA野氏の犠牲になってしまったがそれ以外は勝ち。4-1である。
小田島は今大会当たりがきつく(3割くらい私のせい)結果が出なかったが、むしろ強い相手とやりたがっていたので、よかったと思う。強い人と指すのが一番の勉強とはよく言うが、まさにその通りだ。振り返ってみると、自分が好調だった時期はOBさんや奨励会の人達にたくさん教えてもらった記憶がある。小田島もきっと秋の大会以降に結果が出るだろう。




北海学園戦も書いてしまう。


オーダーでただ一人対局していない者がいたのだが、これが他でもない主将だった。
周りに促され、いよいよ秘密兵器投入である。そして、オーダーに名前が載った人が全て対局するという快挙を達成した。しかしチームは現時点で5-0が優勝への必須条件であり、決して緩める余裕は無かった。チームがチームなら批判の声も挙がりそうだったが、お構いなしである。負けられない一戦で少し余裕を持たせる、なんだか強豪校みたいではないか。


私は五筋位取り中飛車にして穴熊に構えた。これ、自分の中では相当有力な作戦と思っており、アマ強豪の棋譜を並べて研究していた。思惑通り相穴熊になり、早指しで進める。
内容は不満が残るものの、穴熊ゲーで一手勝ち。それより主将の対局がドラマチック過ぎて、自分の対局どころでは無かった。二転三転にしても、心臓に悪過ぎる。まあ最後は笑って終えることができたのでよかった。5-0。


ここで対戦表の前で人だかりができていた。なんと優勝一直線と思われていた関東選抜Ⅱが、関東選抜Ⅰに負けていたのである。これで勝ち点が並んだ。どちらも一敗。急遽優勝の可能性が一気に高まり、明治は最終戦前に大いに沸いた。「選抜Ⅱ負けたって!」「可能性あるぞ!」「勝ち数差の勝負だ」

最終戦の相手はその関東選抜Ⅱに勝った関東選抜Ⅰである。