文章 | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

どんなに頭が良くても、その人が書く文章を見るまでは信用しないようにしている。

ブログを書いていると、様々な悩みが生まれる。
この表現の仕方だと誤解を生むのではないか、主述の関係がめちゃくちゃになっていないか、接続語は適切に使えているか。
などと、文章を書くことは本当に大変だと感じている。


突然だが、ブログには様々なタイプがある。

まずは、いわゆる短文で書き連ねるタイプ。これがブログの主流だと思っている。私も真似してみた。




今日は焼き肉ー!



お店すごいこんでた(゚o゚;;



ちょーおいしい!



ビール五杯飲んだよー



それではっ!




賛否両論だとは思うが、これはこれで読みやすいからアリだと思っている。なにより、書き手側としては楽だ。

もう一つは私のブログのようなタイプ。

ちょうどその中間辺りになるタイプもある。これは以前私もそのタイプであった。久しぶりに書いてみる。




昨日はですね、本当にもう嫌なことがあったんですよ。もう今年一番最悪な出来事でしたよ。え、何かって?


雪ですよ雪!!!

地面凍ってんですねー
自転車が滑って滑ってしょうがない。

で、どうしたかというと、地面に十円玉が落ちてたんですよ。
それを拾おうとしたらツルッと腕から転倒しちゃいましてただいま右腕負傷中みたいなー(・_・;



数年前まではこんな感じの文章が中心だった。
だが、ある日突然スタイルを変えることにした。読みにくくした分、しっかりと書こうと思い立ったのである。
理由は特にない。私のブログなんていつも気まぐれだ。


だが、読みにくい文章だけは嫌なのである。
文法のミスなどはしょうがないにしても、とにかく読みにくいものはイライラしてしまう。これは論文でよく見かけるのだが、やたら難しい表現を使う文章だ。相手に伝えようとする愛が無い。
もう一つ、一文が長いのもいただけない。こちらはロシア文学などでよく見かける。


私は去年、明大将研の部誌を担当していた。
活動内容は各パート担当者から原稿をもらい、それを編集する。そして清書してから一冊の本として世に出すのだ。(非売品)


部誌係を体験してみてわかったことは、やはり他人の文章を見るのは大変であるということだ。

先輩の書く文章は上手な人がほとんどなのだが、問題は同級生である。上手ではあるのだが、如何せん内容が薄く、自分が書いて付け足したこともあった。

また、先輩の中には、平易な語彙しか使っていないのに読みにくい文章を書いていた人もいる。これにはまいった。ネタなのか本気なのか全くわからないからである。去年の部誌を見返し、それが本気だとわかった時は背筋が凍ったものだ。編集しようとするともはや誰の作品だかわからなくなってしまう。私はあえて原文のまま世に送り出した。

すると、私よりも文章力に遥かに長ける先輩からは「まるで漢文みたいだね」とのコメントがあった。

その先輩は今も就活で苦労しているそうだが、その原因の一つに稚拙な文章力が挙げられるだろう。地頭は良いはずなので、とにかく直してもらいたい。


字は人を表すという有名な格言があるが、加えて文章も人を表すのではないだろうか。
相手にわかりやすく伝える能力こそ、本当に大事なものだと思っている。