本日の研究会 | スピカの住み家

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気まぐれで更新します


1時15分頃、息を切らしながらやっとの思いで部室に辿り着く。
この暑さだと門から部室までの距離もやたら長く感じるものだ。

中に入ると田中、岩瀬、竹下、伊藤の四人がいた。

なにやら地理の話で盛り上がっており、どこどこは何がうまいということを話している。
結局水と米がうまい(酒がうまいということですな)ということで新潟が最強ということで落ち着いた。



ほどなくして田谷が入る。話題は来週に後輩がやってくるというものになったが、それは来週に書くとしよう。
後輩というのは私と田谷の共通の高校の後輩であり、私は実力を高く買っている。
私はレギュラークラスはあると思っている。だが、そう書くとレギュラーが怒るのだろう。



マックのジュースを口に咥えながらすっと入ってきた。向坂である。
彼は私と一緒に部誌を作成してくれている良き功労者である。今日は印刷に関して話し合う予定であった。私はこのために来たといっても過言ではない。

一応まとまったが、それにしても自分のミスが多過ぎてうんざりした。
申し訳なかったが、向坂も承知してくれた。ありがたいことである。


部誌の原稿を一部公開したが、なんとか大丈夫だっただろうか。約一名にはさすがに量が短過ぎる(これもチェックミスであった)ということで再提出を命じた。
先生は普段こういう気分なんでしょうね。




その後は続々と人が入る。

大岩さんに始め、
先に21番教室に行ってしまったという大滝さん 、橋本。青木、川村さんも遅れてやって来た。


レギュラー五人に加え、大岩さんに竹下もいる。なんとも豪華な顔触れであった。




さて、今日はなんとも面白い将棋があったので取り上げることにする。

竹下ー川村

というありそうでなかった好取り組みである。

始まってしまうとやはり盤外でも戦いが繰り広げられている。
将棋はというと、竹下の舐めプに近い指しまわしに川村さんが翻弄されていた。10秒将棋とはいえ、それを差し引いても竹下の将棋には魔力みたいな不思議なものがある。

象徴的だったのが図の局面。
photo:01


やや形は異なるが、大体再現することができた。
絶対絶命の王様が竹下である。序盤で意欲的な構想を見せたが、川村さんの対応が素晴らしく、竹下玉は上へ逃げ出さざるを得なくなった。



ここで△7二銀と指せば簡単な必至。
しかし川村さんは誤って△8三銀としてしまう。



これでもまだ優勢だが、△7二銀を見逃すくらいである。
以下の勝ち筋を次々と逃し、ついには逆転してしまった。
竹下の図太い指しまわしが光ったといえよう。もちろん終局後は爆笑であった。



それにしても皆なかなか将棋をやめようとしない。
腹が減ったとボヤきながらも手は動くものである。
私はというと、ひどい将棋を何局も指してしまい、観戦に回っていた。もちろん完全に憔悴モードである。


たまらなくなって一足早く退散した。体力が無くなったなと噛み締めたものである。この年でこの有様なんだから20年後はどうなっているか恐ろしい。


今日は久しぶりに将棋をしたと体感できた。やはり24では味気ない。三味線や野次があるリアルの対局は格別である。
後ろを振り返ると、部室にはまだまだこれからだと言わんばかりに明かりが灯っていた。