こちら、四国お遍路で唱える
お経の読み方と意味のまとめ
永久保存版
(第1札所霊山寺)
現地についたら、この経本を手に入れましょう。
本殿に着いたら
下記の順番で唱えていきます。
お経の意味を理解し
心からの感謝で唱えましょう
(第1札所霊山寺)
開経偈(かいきょうげ)1回
無上甚深微妙法
[むじょうじんじん みみょうほう]
百千万劫難遭遇
[ひゃくせんまんごう なんそうぐう]
我今見聞得受持
[がこんけんもん とくじゅじ]
願解如来真実義
[がんげにょらい しんじつぎ]訓読文
無上[むじょう]甚深[じんじん]
微妙[みみょう]の法は、
百千[ひゃくせん]万劫[まんごう]にも
我れ今[いま]見聞[けんもん]し
願わくは如来の真実義を解[げ]せん。

最高にして深遠な(仏陀が悟られ、説かれた)
真理には、
どれほど生まれ変わり
死に変わりしても巡り合うことは難しい。
しかし私はいま(仏教に)出会って
その教えに触れることが出来た。
願わくは仏陀の説かれた真理を体得せん。
これに続いて
懺悔文(ざんげもん)1回
我昔所造諸悪業
[がしゃくしょぞう しょあくごう]
皆由無始貪瞋痴
[かいゆむし とんじんち]
従身語意之所生
[じゅうしんごい ししょしょう]
一切我今皆懺悔
[いっさいがこん かいさんげ]
読み下し文
我れ昔より造る所の諸[もろもろ]の
悪業[あくごう]は、
皆な無始[むし]の貪[とん]瞋[じん]痴[ち]に由り
身[しん]語[ご]意[い]従[よ]り
生[しょう]ずる所なり。
一切を我れ今[いま]皆な懺悔[さんげ]す。
現代語訳
私が昔からなしてきた様々な悪しき行いは、
すべて始まりもない太古からの
貪りと怒りと愚かさを原因として、
身体と言葉と心によってなされたものである。
それら全てを私は今みな懺悔する。
続いて
三帰(さんき)3回
弟子某甲[でしむこう]
盡未来際[じんみらいさい]
帰依仏[きえぶつ]
帰依法[きえほう]
帰依僧[きえそう]
読み下し文
弟子某甲[むこう]は、
未来際[みらいさい]が盡[つ]きるまで、
仏に帰依し、法に帰依し、僧に帰依す。
現代語訳
仏陀の弟子たらんとする「わたし」は、
未来の果てが尽きるまで、
仏陀を深く信じ、
仏陀の説かれた真理を深く信じ、
仏陀の教えを実践する
出家僧の集いを深く信じる。
三竟(さんきょう)3回
弟子某甲 [でしむこう]
盡未来際 [じんみらいさい]
帰依仏竟 [きえぶっきょう]
帰依法竟 [きえほうきょう]
帰依僧竟 [きえそうきょう]
読み下し文
弟子某甲[むこう]は、
未来際[みらいさい]が盡[つ]きるまで、
仏に帰依し竟[おわ]り、
法に帰依し竟[おわ]り、
僧に帰依し竟[おわ]んぬ。
現代語訳
仏陀の弟子たる「わたし」は、
未来の果てが尽きるまで、
すでに仏教を深く信じ、
すでに仏教を深く信じ、
すでに仏陀の教えを実践する
出家僧の集いを深く信じている。
十善戒(じゅうぜんかい)3回
弟子某甲 [でしむこう]
盡未来際 [じんみらいさい]
不殺生 [ふせっしょう]
不偸盗 [ふちゅうとう]
不邪淫 [ふじゃいん]
不妄語 [ふもうご]
不綺語 [ふきご]
不両舌 [ふりょうぜつ]
不悪口 [ふあっく]
不慳貪 [ふけんどん]
不瞋恚 [ふしんに]
不邪見 [ふじゃけん]
読み下し文
弟子某甲[むこう]は、
未来際[みらいさい]が盡[つ]きるまで、
殺生[せっしょう]せず、
偸盗[ちゅうとう]せず、
邪淫[じゃいん]せず、
妄語[もうご]せず、
綺語[きご]せず、
両舌[りょうぜつ]せず、
悪口[あっく]せず、
慳貪[けんどん]せず、
瞋恚[しんに]せず、
邪見[じゃけん]せざらん。
現代語訳
仏陀の弟子たる私は、
未来の果てが尽きるまで、
生きとし生けるものを(故意に)傷つけず殺さず、
与えられていないものを自分のものにせず、
よこしまな男女関係を持たず、
(故意に)でたらめを言わず、
無益なおしゃべりをせず、
粗暴な言葉遣いをせず(悪口を言わず)、
他人同士を仲違いさせるようなことを言わず、
物惜しみせず無暗にほしがらず、
どんなときも怒らず、
よこしまなものの見方や考えをもたない。
(という十の善なる戒めを保つ。)
発菩提心真言 3回(ほつぼだいしんしんごん)
おん ぼうぢしった
ぼだはだやみ
意味
浄らかな信心をおこして
この上ない悟りを求めましょう。
願うことは自分自身も他の人にも皆一緒に、
仏の道を悟って
生死にまどわされることなく、
すみやかに煩悩悪業による
一切のかかわりから解き放たれて
仏の世界に入ろう。
私は今、悟りを願い、求むる心を発起する。
三摩耶戒真言 3回(さんまやかい)
おん さんまや さとばん
意味
仏とわれは一体三昧になります。
「おん」は仏様に帰依します
「さんまや」は一体三昧
「さと」は仏様の教えを守り世の中為に働く人
「ばん」は大日如来のお徳を表すもの
私達と仏様とが一つになる悟りを成ることを示し
私達が現実の世界で悟りを得ることができる
凡聖不ニの仏道精進を勧めるところの真言
般若心経 1回
般若心経はそれぞれ知っていると思うので省略
知らない人は、下記を是非とも読んでくださいね。
ここで、それぞれの札所の
本尊の真言を3回唱えます。
第1札所は釈迦如来なので
のうまくさんまんだ ぼだなんばく×3回
それぞれの札所の真言は
こちらの経典に全て書かれています。
現地で買えます。
光明真言(こうみょうしんごん)3回
唵 阿謨伽 尾盧左曩 摩訶母捺囉
[おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら]
麼抳 鉢納麼 入縛攞 鉢囉韈哆耶 吽
[まに はんどま じんばら はらばりたや うん]
直訳
オーム 釈迦如来よ
大日如来よ
阿閦如来よ
宝生如来よ
阿弥陀如来よ、光を放て フーム
伝統的解釈
不空遍照(大日如来)の大印(大いなる悟り)は
宝珠と、蓮華と、光明の諸徳を具える。
これを転じて行者の身に満たさせん。
こちらの解説が非常に解りやすかったので
是非お読みください。
光明真言!物凄い功徳があるのですね!
高祖寶号(こうそほうごう)3回
南大師遍照金剛
なむだいしへんじょうこんごう
(お大師様のことです!)
回向文(えこうもん)
願以此功徳 [がんにしくどく]
普及於一切 [ふぎゅうおいっさい]
我等与衆生 [がとうよしゅじょう]
皆共成仏道 [かいぐじょうぶつどう]
読み下し文
願わくは此の功徳を以[もっ]て、
普[あまね]く一切に及ぼし、
我等[われら]と衆生[しゅじょう]と、
皆共に仏道を成[じょう]ぜん(ことを)。
現代語訳
願わくは私の行った善い行いの果報が、
この世のありとあらゆる存在すべてに行きわたり、
自分を含めたすべての人々と
生きとし生けるものとが、
皆と共にあらゆるものに対しての
慈しみの心を持ちつつ
自らが勤め励む道を
日々たえまなく進んでいきますように。
ここまでを本殿の前で唱えます。
最初は、凄く大変に感じますが
慣れるとすぐ終わります
そして、これを
次は
大師堂の前で唱えますが
大師堂では
ご本尊の真言は唱えません。
わたしたちは
大師堂では
懺悔文と
般若心経と
高祖寶号(こうそほうごう)のみ
唱えていました。
お遍路が終わってからも
自宅で、毎朝・毎晩唱えています。
練習が必要ですので
是非、声に出して
読んでみてくださいね。
一通り、読んだものを今度、あげますね
UKYOU