その人は優しかった。



それまで私は、あれくらいの年齢の女の子はみんなイケメン好き。



イケメン以外は最低限の付き合いしかしない。




そう思っていた。しかし彼女は私にも優しかった。



こんな何もないおじさんにも、彼女は話しかけて、気にかけてくれた。



こんな女の子もいるのかと、不思議にもなったが、彼女は1年間、いつも、優しかった。そんな彼女。



夢だったイラストレーターの道に進むために、会社を辞めて、イラストレーターになるため頑張っていくのだそう。



私は彼女が好きだった。久しぶりに現実の、素人を好きになった。彼女さえ居れば他の奴らはどうでもよかった。



職場のドアを開け、彼女の姿が見えるとドキドキした。






























モチベーションだった。