「今はね、ダンプには乗ってなくて、風俗なんだよね。」

私は呆気に取られた。

そこまでは親しくないのにそんなナイーブな情報を明かしていいのか? 


しかし、蓋を開ければそれはお願いで、要するに仕事柄深夜の帰宅とかもあるので、波風が立ったら諌めてほしいとのことだった。


詳しく聞いてみると、昼間は実母への配慮で少しパートをし、夜は本業へ。


最近ではそうした人達に向けて保育所もあるようで、そこに子供は預けたりしてるそう。



親には日勤とたまに夜勤も入ってるという話にしてるとか。


正直、キャストなら一軒家とて建てられる。


店にもよるが、日給3万は最低でも保証してくれる店もあるから。


子供には苦労だが、片親だと仕方ない選択なのかもしれない。

帰宅後、まあ私も守秘義務はあるかと思ったが、川崎希に誹謗中傷した輩みたいなことにはならないだろうと。

しかしながら、実は話を聞いてすぐに辞めてほしいとは思っていた。


金のためはある。


ローンとか考えてたらこれからこそやろ。


しかし、私はできれば止めてほしいと思った。


しかし、それはエゴだ。


それがAさんの生き方だろう。

せめたキャバクラ穣ではダメなのか?

無理なのかな?

で、男はバカなので、内心はそうなのに名刺を貰ってしまった。

行かないけど。

別れ際にこれだけは訊いてみた。

「昼間にその夜の仕事のシフトを廻せないの?」

恐らく実母とて急にパートで働く店舗を訪れたりはしない。


恐らく時間軸的には子供に目を向ける時間は少なそう。


だからこそ、訊いてみた。


「そりゃあ、夜に儲かる仕事だから。」


以前に載せた同種の店長のインタビュー。