よく「子供に罪はない。」なんていうが、とはいえ罪はないもののやはり子供も似たり寄ったりになってくる。
この左手の家の住人も、その選択をした1人であるが、まさにそれは心中した人間の受け入れに近かった。
実は、この家の主の娘があろうことか既婚者の浮気相手になってしまったのだ。
浮気相手の既婚者の男との間には娘ができた。
この春から小学生だが、浮気の一件がバレるのを恐れた娘が私学に入学させた。
その娘が小1ながらにたくましい。
学校で禁止されてるアクセサリーを着けてたり、髪の毛を染めたりと、まさにやりたい放題。そんなバカ娘の母親で、元々は不倫相手だった女は、現在はシングルマザーとしてパートで支えている。だがしかしだ。
そうは言っても、養育費を掛かるからと実家に預けることにした。
別れた不倫相手には養育費を払わせている。が、それまでなのだ。
実家の両親は、最初は苦しい顔をしていたらしい。
それでも受け入れたのが先の子供の話。シングルマザーの子育てなんて、結局は貧乏になりいってしまう。だから、少しでも楽にさせようと、子供の面倒を見ることを快諾した。
この家の子供は、いつも夕方18時まで遊んでいるらしく、そして栄町会館から祖父母の家へと帰るのだ。
この子は間違いなく落ちぶれる。
なにせ「クソ」とか「ボケ」を連呼してるガキだからだ。
では何故そんな不倫相手との間にできた子供を産む決断をしたのか。