「遠かったでしょう?」

「え?あ、はい。」 

担任と名乗る40-50くらいの女教師との話。

訳あって転学してきた私を気遣ってくれている。 


「大丈夫!悪い子なんていないから。」

幼稚園小学校ならまだしも、高校生にもなって仲良しこよしなんて望まない。

ただ、せめて人の表面だけで判断しないでほしいと。


せめてもの願いだ。 

「はいここ!」

そう言われ教室の前に立つ。


!?


「あの、先生?」


思わず声が出てしまう。

「はい?」

「あの、特別クラスというのは?」

見ると、入り口には特別クラスと書かれている。

「特別なクラスだから特別クラスですよ?」


牛丼屋だから牛丼の◯◯ですよ。みたいな感じで返してくるが。

「えと、私はたしか、普通科で受験して。」

ガラガラガラ、バン!

途端、正面のドアが勢いよく開いた。

「もう!いつまで話してるんですか!サプライズ仕掛けてるのに!」

当然はじめて見るわけだが、恐らく今ここで告白されても受けるくらいのビジュアルクイーンが出てきた。

「丹生さんあなた、はしたないですよ女の子がそんな力いっぱい。」

ニブさんというのか。


すると、彼女は額に手を当てる。

「やっちまったなぁ。」





注:嘘やで~