1対多の貴重な戦闘体験映像〜狂武蔵(映画考)〜 | 元氣になる武学氣功

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※群衆の臨場感

 

(ネタバレご注意)

 

【狂武蔵(くるいむさし)2020年公開】

監督 下村勇二

主演 坂口拓

 

宮本武蔵Vs吉岡一門400人。

 

ひたすら

斬り合う

77分ワンシーン•ワンカットが”売り”。

 

内容的に

ツッコミどころは

結構あるのですが、

 

9年前に死にかけた

坂口拓の命懸けの

77分にも関わらず、

 

制作費などの関係で

撮影開始からお蔵入りの

危機を乗り越えて

 

約9年ぶりに完成したという

いわくつきの作品だけに

 

少々の粗さは

スルーしませう^^;

ということで…

 

ちなみに、

2019年に追加撮影した

ラスト数分の最新殺陣は

流石の迫力で

それだけでも

オススメです。

 

 

【解説】

通常の

時代劇にありがちな

多人数サイドが律儀に

 

主人公に

ひたすら

一人ずつかかっていく

場面の不合理さに、

 

フィクションとは言え

なんで

一気に襲い掛からないの?

と一度ならず

疑問を

抱いた人は多いはず。

 

せめて

一人は顔を、

もう一人は胴を、

もう一人は脚を、

 

みたいに

役割分担を決めて

いちどきに

攻めたら

 

一対一の

個々の実力差は

軽く埋められるでしょ?

 

それをまた

返り討ちするのが

剣豪とか

英雄とか

って奴でしょ?

とも思うのですが…

 

ともあれ

本作では

そーいった

 

順序良く

順番に

律儀に襲い掛かる

 

例の場面も

確かに

繰り返しありますが^^;

 

そーではない

組織的に

一斉に襲いかかって

 

それを

上手にさばく

斬新な場面もあって、

 

しかも、

一人のカメラマンが

77分間、

基本的には

主役の武蔵の背後に

ピタリと

 

寄り添って

そのまま

撮影し続けているので

 

(時には

 前にまわって

 武蔵の表情を

 撮ることもありますが)、

 

多勢の侍に

延々と

つっかけられ

斬りかかられ

続ける様子が

 

武蔵側の

目線として

撮影されているので

 

その臨場感は

かなり目新しく

 

映像的に

愉しいところです。

 

ただ、

細部に関しては

どうしても

 

同じく

坂口拓主演の

「リボーン(2017年公開)」

で進化した

殺陣の醍醐味を

 

 

堪能させて

もらっているだけに、

 

それと

9年前の動きを

比べてしまって、

 

うむむむむぅ感^ ^;が

出てしまうのは

仕方ないのかな、

 

(逆に言えば、

この数年で

それだけ激しく

坂口拓が

進化したという

事なのでしょう)。 

 

なんとなく

取り急ぎ

(この項続く、

 かも^^;)。