サムライが、
自分の死をも自分で冷静にコントロールできる力量を
しっかり証明するための江戸期の尊い儀式であると、
著名な武道家の方から以前伺ったことがあります。
時代が違い過ぎるといえばそれまでですが、
個人的にはやはりピンときませんでした。
それよりは、
なにがなんでも
工夫をこらし
頭をひねり、
最後の最後まであがき続ける。
以下の戦国時代の考え方の方がより好ましいです。
「戦国の男たちは闘い続けることで価値を後世に示そうとした。
別に死を望む訳ではないが、
闘って死ぬ。
簡単に命を落としたり、
さっさと自殺してしまう武者を、
乱世の男たちは悪しき武者として馬鹿にした。
この点で、
死そのものに価値を置き、
命ぜられれば簡単に切腹してしまう江戸期の武士たちとは
隔絶した気分の中にいた」
(のぼうの城=著者和田竜より)
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