自然をコントロールすることはやはり不可能で、死は我々のすぐそばにあるということ。
人生劇場の幕はいきなり降ろされる可能性があるし、
実際に降ろされたとしても、「入場料返せ」とは絶対に言えない。
自分が今持っているすべての小道具が、お金や命も含めて、
天から借りているだけだし、そもそもほんのひと時生かされているだけ、なのだから。
とは言え、せっかくなのだから、
レンタル期間中はギリギリまでちゃんと見ておこうと思う。
※今更だが、能登半島などが世界農業遺産に登録された=下記。
自然との付き合い方をもっと繊細にせねばと、心したい。
【東京新聞=14日社説】石川県・能登半島と新潟県佐渡市が世界農業遺産に登録された。里山や里海が、環境保全だけでなく農業の在り方としても国際的評価を受けた形だ。日本の良さを見直し、地域の元気につなげたい。世界農業遺産は、正式には「世界重要農業資産システム(GIAHS)」という。国連食糧農業機関(FAO)が二〇〇二年から始めたプロジェクトで、次世代に継承すべき農法や生物多様性などを持つ地域の保存を目指している。能登半島と佐渡は国内初というだけではなく、先進国で初の登録でもあった。FAOにとっても画期的な決定だったといえよう。
世界の飢餓対策に取り組むFAOが、食糧増産のために農業の効率性を高めるのとは全く逆に、伝統的な農法の見直しを強めていることの意義は大きい。
人生劇場 青春篇 (新潮文庫)/尾崎 士郎

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