治療法を発見か? | 「アジアの放浪者」のブログ

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タイの医師がやってくれました。

タイに住んでいるガイコク人ながら、「アッパレ!」と叫びたくなります。

 

公衆衛生省直轄のラーチャウィティー病院に務める2人の医師が、新型コロナ・ウィルスに有効な治療法を発見しました。それは、既存の2つの薬剤-ひとつは中東呼吸器症候群(MERS)に有効な薬剤、そしてもうひとつは、抗HIVウィルス剤―の併用投与です。

 

日本でも報道されているようですから、すでにお気づきの方もいらっしゃることでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55159240S0A200C2FF8000/

 

ちなみに、ラーチャウィティー病院はこちら。バンコク都内の戦勝記念塔近くにある、大きな病院です。

 

 

この病院では、湖北省から来タイし、フアヒン海岸の観光中に肺炎の症状が出た中国人女性(71歳)が、1月29日から治療を受けていました。

 

容態は安定し、一時は回復に向かったのですが、2、3日前から急変。重篤の状態となり、このままでは命が持たないと判断した2人の医師が、MERS治療薬と抗HIVウィルス薬の投与を決断したのです。

 

結果、混合薬剤投与開始から48時間後にはコロナ・ウィルスが死滅。この女性は、すでに起き上がれるほど回復したということです。

 

もちろんこの2人の医師は、根拠なくこの混合薬剤を投与したわけではありません。

まず抗HIVウィルス薬が有効のようだという情報が、医療関係者の中には伝わっていました。実際、すでに中国では、1週間ほど前から新型コロナ・ウィルス感染者に、抗HIVウィルス薬剤を投与を始めていたようです。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000174822.html

 

2人のタイ人医師は、この情報を慎重に検討しつつ、一方で新型コロナ・ウィルスの症状がMERSと似ていることにも注目。そこで、MERS薬も投じてみようと決断したそうです。

 

2人は具体的な薬剤投与の量やそれに伴う症状の改善について、すでに医学誌に論文を送ったということですから、これから多くの医師によるさらなる検証が期待されます。そして他の患者にも有効であると確認されれば、このウィルスの治療方法や治療薬が確立されることになるでしょう。アッパレ!

 

これは嬉しいニュースですが、一部ではこのような推測も…。

中国は、早々にこの新型コロナ・ウィルスがHIVウィルスと同様の組成を持っていることに気づいていた…。ということは、中国政府はかなり早い段階でこの未知のウィルスの実態を把握していたのではないか…。

 

インドの国立デリー大学の医師も、新型コロナ・ウィルスとHIVウィルスが類似していることを指摘していて、「ひょっとしたら、このウィルスは人工的に設計された可能性がある。(偶然ではない)」とツィートしています。

 

武漢市には、世界有数のウィルス研究所である「中国科学院武漢病毒研究所」が設置されていて、ここで細菌兵器が研究されているのではないかという懸念が、かつてからありました。このため、今回の新型ウィルスは、中国が研究していた細菌兵器が外部に流出したものではないかと…。

 

 

いえ、これも一つの見方。断言できる決定的な証拠はありません。

でも…中国政府のことだから…。疑いに信ぴょう性が漂ってしまう…。

やはり、国家の信頼って、大切ですね。