阪神JFにルシフェルを送る斉藤崇史厩舎
牝馬といえば国枝栄厩舎ですが
国枝栄調教師も定年まであと2年
「牝馬の××」仮にその名を継ぐ厩舎があるなら
その最先鋒にいるのは斉藤崇史厩舎ではないかと考えています
騎手時代「牝馬の松永」と言われた松永幹夫調教師からの誘いで
調教師になった斉藤崇史調教師
松永幹夫厩舎所属調教助手時代に
レッドディザイアの育成に携わり
調教師デビュー直後にクロノジェネシスを輩出
その後
ジェラルディーナ、ララクリスティーヌ、
ステラリア、ソフトフルートなどの
重賞級牝馬を複数輩出しており
着々と牝馬で重賞戦線を賑わす厩舎になっています
ただ、4歳以上の牝馬が
活躍する傾向が強いのが特徴で
さらにルシフェルの馬柱の通りに
2歳ながらもレース数の少ない
1800m、2000mのレースを
狙って使ってきており
マイル以下が得意な厩舎ではないのは間違いありません
国枝栄厩舎も決してマイル以下が得意な厩舎ではないものの
牝馬で2歳マイル戦でも結果を残しているのが
国枝栄厩舎の「牝馬の国枝」と言われる所以で
2歳マイルで賞金加算できた馬で
3歳牝馬クラシックを戦うのが国枝栄厩舎の常套手段
これができるようになれば「牝馬の斉藤崇史」
と言われるのも夢ではないと思います。
そういったところでも
今年のルシフェル阪神JF挑戦は
斉藤崇史厩舎にとっても一つの転換点になるかもしれない
レースだと考えています
ここでルシフェルが結果を出すようなら
斉藤崇史厩舎は2歳でも警戒が必要な厩舎として
考えていくべきでしょう
現時点までの
斉藤崇史厩舎の2歳重賞成績は
キラーアビリティのホープフルSの1勝で
2着が非常に多いのが特徴
つまり、
2歳重賞唯一の2000m重賞でしか勝っておらず
2着6回という事実が
マイル以下重賞での勝ち切れなさを物語っています
あのクロノジェネシスも阪神JFは2着止まりでした
ただ、唯一の2歳重賞勝ち馬キラーアビリティは
ルシフェルとほぼ同様のローテーションで
ホープフルSを制しており
2歳から走らない訳ではなく
間違いなく2歳で重量のほとんどない
2000m以上の重賞に向く馬が多く
向かないマイルで勝ち切れていない
というのが斉藤崇史厩舎の2歳馬の真実でしょう
斉藤崇史調教師自身
ルシフェルに対し
「まだまだ出来ていない部分は多いですが、
ゆくゆくはすごい馬になるのではないかと思っていますので、
(課題を)こなしてくれればいいなと思います。」
と語っている通り
おそらく並の馬ではないのでしょう
ただ、キラーアビリティ同様
マイル以下の経験はありません
おそらくは
サフィラと並んで将来性は抜群のルシフェル
斉藤崇史厩舎の
2歳マイル以下重賞での勝ちきれなさ
これを克服できれば
「牝馬の斉藤崇史厩舎」と言われる日も
そう遠くはないかも知れない
斉藤崇史厩舎のルシフェル