言わずと知れた世界の矢作
パンサラッサとステイフーリッシュを
宝塚記念に送る矢作芳人厩舎
波乱万丈でかなり個性的な来歴なので
wikiの記載も長文ですが
なかなか読みごたえがあります
言うまでもなくこの厩舎の最大の特徴であり
一番の強みは特殊アビリティ
馬の適正を見抜く力とそれにあわせた
出走馬場選択
マルシュロレーヌも四国新聞杯勝ちから
福島牝馬、パールS、マーメイドS
からのダート転身でBCディスタフまで
登りつめましたから
先週のマーメイドSステイブルアスクも
同じオルフェーヴル牝馬で
すでにダート戦歴もあるなら
TCK女王盃あたりに出走しても
何ら不思議ではないですよね
矢作厩舎の走る馬は
だいたい3期間に区分することができます
まずはラヴズオンリーユー
2.3歳の草創期は同世代の王道路線を歩みます
4歳は古馬混合戦を条件を色々変えながら
その馬の適正を見極めます
そして全盛期
その馬の適正に合う条件を狙って出走させます
その場合の選択肢は国内にとどまりません
ラヴズオンリーユーの場合、元々の持っている
ポテンシャルが高過ぎるので
分かりにくいですが
マルシュロレーヌは比較的分かりやすいです
芝で3勝クラス、オープンを
勝ちあぐねていた馬ですが
ダート転戦でオープン入りを果たします
黎明期
地方のダート重賞でレースを使いつつ適正を
はかります
全盛期
適正条件を狙って出走させ
ついにBCディスタフ制覇まで上り詰めます
区間割に個々の馬の差はありますが
矢作厩舎の出世馬は、ほぼこのパターンです
そのため矢作厩舎の出世馬は
競走晩年に異常な高勝率を叩き出します
リスグラシューがいい例で
リスグラシューのおかげでハーツクライ産駒は
成長力があるといわれますが
そう言われるようになったのは
ほぼリスグラシューの活躍によるもので
それはハーツクライの特徴というより
矢作厩舎の特徴です
馬場適正に限らず
脚質転換で活路を開いたのがパンサラッサ
バスラットレオンもNZT以降
マイル路線で低迷していましたが
ゴドルフィンマイルでダート適正を
見いだされました
中でも、海外の特殊条件に光明を見出だしたのが
ステイフーリッシュ
6歳香港ヴァーズまでで2.5.7.14と
ザ・ステイゴールド産駒と言わんばかりの
勝ちきれない馬の典型でしたが
サウジの3000mを斤量60kgで
自身の走った菊花賞より早いタイムで
勝ちきり、その後連勝を果たしています