厩舎考察 矢作芳人厩舎 part.1 | 人気薄推しのめったに当たらない馬券簿

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的中率重視の方は他の高的中率を誇る予想家さんの意見を参考にしてください。ここで紹介するのは、3着以内に届けばラッキー的な馬です。ご自身の軸馬の相手一角に入れておくと、ひょっとすると…w

言わずと知れた世界の矢作

パンサラッサとステイフーリッシュを

宝塚記念に送る矢作芳人厩舎

2022年6月現在、793勝 重賞77勝 GⅠ24勝
リーディング成績
2018年54勝3位 
2019年54勝2位
2020年53勝1位
2021年53勝2位
年平均53勝を叩き出すオバケトレーナー

父 大井の矢作和人調教師
母 中央の坂田正行調教師の妹
という調教師サラブレッドでありながら
神童と呼ばれ天下の開成高校に進学し
在学中にギャンブルにのめり込んだことで
調教師を目指すという超異例な経歴の持ち主

おそらく調教師界で最も我々競馬ファンに近い
買う側の心理がわかっている調教師さんなので
個人的には調教師コメントが
最も信用できる調教師
記者の着色や推測を除いて
調教師コメントをそのまま受け取れば
間違いないと思います


波乱万丈でかなり個性的な来歴なので

wikiの記載も長文ですが

なかなか読みごたえがあります


言うまでもなくこの厩舎の最大の特徴であり

一番の強みは特殊アビリティ

馬の適正を見抜く力とそれにあわせた

出走馬場選択


マルシュロレーヌも四国新聞杯勝ちから

福島牝馬、パールS、マーメイドS

からのダート転身でBCディスタフまで

登りつめましたから

先週のマーメイドSステイブルアスクも

同じオルフェーヴル牝馬で

すでにダート戦歴もあるなら

TCK女王盃あたりに出走しても

何ら不思議ではないですよね


矢作厩舎の走る馬は

だいたい3期間に区分することができます


まずはラヴズオンリーユー

全盛期

黎明期
草創期

2.3歳の草創期は同世代の王道路線を歩みます

4歳は古馬混合戦を条件を色々変えながら

その馬の適正を見極めます

そして全盛期

その馬の適正に合う条件を狙って出走させます

その場合の選択肢は国内にとどまりません

ラヴズオンリーユーの場合、元々の持っている

ポテンシャルが高過ぎるので

分かりにくいですが


マルシュロレーヌは比較的分かりやすいです


全盛期


黎明期
草創期
草創期

芝で3勝クラス、オープンを

勝ちあぐねていた馬ですが

ダート転戦でオープン入りを果たします

黎明期

地方のダート重賞でレースを使いつつ適正を

はかります

全盛期

適正条件を狙って出走させ

ついにBCディスタフ制覇まで上り詰めます


区間割に個々の馬の差はありますが

矢作厩舎の出世馬は、ほぼこのパターンです


そのため矢作厩舎の出世馬は

競走晩年に異常な高勝率を叩き出します


リスグラシューがいい例で

リスグラシューのおかげでハーツクライ産駒は

成長力があるといわれますが

そう言われるようになったのは

ほぼリスグラシューの活躍によるもので

それはハーツクライの特徴というより

矢作厩舎の特徴です


馬場適正に限らず

脚質転換で活路を開いたのがパンサラッサ

バスラットレオンもNZT以降

マイル路線で低迷していましたが

ゴドルフィンマイルでダート適正を

見いだされました


中でも、海外の特殊条件に光明を見出だしたのが

ステイフーリッシュ


6歳香港ヴァーズまでで2.5.7.14と

ザ・ステイゴールド産駒と言わんばかりの

勝ちきれない馬の典型でしたが

サウジの3000mを斤量60kgで

自身の走った菊花賞より早いタイムで

勝ちきり、その後連勝を果たしています



こういう馬の矢作調教師コメントを
素直に受け止めれば
買えるか買えないかは判断できると思います

ここでは厳しいが頑張ってもらいたい
なら、勝ち負けまでは難しいでしょう
パンサラッサだけじゃなく
こっちにもワンチャンあるよ、なら
間違いなく押さえたほうがいいでしょう
勝てるかどうかはわからないが
とにかく調子はいい、なら
そのまま解釈

毎年のように500回近く出走させ
勝率10%をキープし続ける
並の厩舎ではできない芸当です
色々な条件を使いつつ、試行錯誤しながら
馬の適正を見極めるため
下位人気でも侮れません
10番人気以下はさすがに買いづらいですが
7~9番人気の単勝回収率は高いです

非常に長くなりました
画像挿入が限界になってしまったので
第2章に続きます