考える犬 | TABI天使日記

TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

TABIは、考える犬である。

オヤツの容器がカラになった。もっと食べたい。ではどうしたらいいか?
彼は考え、カラ容器を私のところへ持ってきて目の前の床にボトン!と落とす。
そして、きちんとお座りして私の反応を見る。私が気づいてオヤツをカラ容器
に入れ、TABIに渡せば、この方法は彼にとって成功と言える。
このようにして、彼はオヤツのおかわりをせびる方法を会得したのである。

漫画のスヌーピーがこのようにして、チャーリーブラウンにエサを要求して
いた。その様子がかわいいなと思っていたが、同じことを今、自分の犬が
考えて行動に移している。

NADACのエリートChancesコースでは、考える犬が不可欠である。
犬はハンドラーから最低でも40フィートは離れており、マイクロマネジメント
ができない。犬は、ハンドラーのキューからヒントを得つつ、自分で考えて
最も論理的な軌道を通ってフィニッシュラインへ到達しなければならない。
ハンドラーのテクニックの上手下手のみならず、犬自自身の知能の高さ低さが
モロにわかるコースである。傍観するものにとって、これほど興味深いコース
はない。他のどんなアジリティ団体、USDAAやAKC、CPEなどのどれ
にも、こんなに「脳力」を要求するコースはない。

いろいろ問題のあるNADACではあるが、私はこのようなコースをあみだした
点を評価している。