エンドの情報を調べていて、Priceに対する批判ページに遭遇。
まあ予想できる内容である。エンド専門家によるもので、要は「あんな昔の
研究なんて今は通用しない」「昔は衛生状態が悪かったから、そういうことが
あったかもしれないが、今はそんな心配はない」
大体、既存の医学界の常識に挑戦するものは、みんなQuackのレッテルを貼られる
ことに決まっている。ホリスティック系の連中はみんな首を揃えて討ち死にだ。
PriceやMeinigだけでなく、Andrew Weilとか、Ian Billinghurstなんかは
主流の医(歯、獣医)学界から嫌われている。
ま、Weilなんかはヒッピーあがりで今じゃ医者というより自分の名前をつけた
自然食類を売るのに熱心なビジネスマンだし、Billinghurstに至っては数年前
「BARFという言葉を発明したのはオレだ」とか言い出して物議をかもした
とんでもないペテン師。悪口を言うやつがいて当然だろう。
ホリスティック系というのは、大体がひねくれもので、だから周りのやってる
ことに納得できなくてハズレてしまった連中だったりする。そうでなければ、
黙っていれば「ドクター」と尊敬されて金が入ってくるものを、古臭い東洋
医学とか薬草療法なんか学ぼうなんて思いもしないだろう。
しかし、QuackにはQuackなりの「発見」があり、真実がどこかにある場合があると
私は思う。既存の医学に見放された患者が、Quackのおかげで救われたケース
は、少数といえども存在するわけだ。それが「鰯の頭も信心から」的なもので
あったとしても、結果オーライなら良いではないか。救われなかった場合には
fraudと呼ばれて酷評されるが、じゃあ既存の医学は患者全てを間違いなく
救っているのか?
Price批判にもどれば、古いというのは言われなくてもわかるけど、じゃあ
彼の研究結果をくつがえし「あれは間違いである」と証明できる研究をした
やつがいたかというと、誰もいない。それに、今は衛生状態も技術も格段に
進歩しているというが、根幹治療の成功率はいまだに自慢できるほどじゃないし、
根尖病巣ができるのを完全に防ぐことだってできないではないか。
過去数十年間に進歩した技術って、そんな程度ってことか。
ま、患者のほうがよく勉強しないとダメね、今の世の中。