大切なものスーパーで夫と買い物してたら、おもしろいオジサンに会った。歳は70代くらいか。なんか話好きで、終戦後に日本人収容所を出て栄養失調でフラフラの日本人家族をかくまって養生させた話などしてくれた。長年連れ添った奥さんは、脳腫瘍であっという間に亡くなった。そしてそのすぐあとに、息子があとを追うように病気で亡くなったという。「失ってみて初めて、いかに大切な人だったかがわかる」と、しみじみ。月並みな表現ではあるが、本当だ。