今日の犬クラブの会合は、セミナー付き。
この州で唯一の犬専門リハビリセンターから講師が来た。
ここは、ハイドロやレーザー治療などの最新設備のほか、動物専門血液バンク
や、アメリカでも数人しかいない高レベルの動物専門麻酔医など、獣医大学
と匹敵する(あるいはより高度な)治療を提供している。
ひじょうに興味深い内容ではあったし、難病を克服した犬のケーススタディ
は感動ものではあった。しかし、ドルマークが並んで見えたのは私だけでは
あるまい。ペット犬は家族の一員という人が増えている昨今、愛犬のために
お金を惜しまない人は多く、こういう施設の良いお客となっている。
ケーススタディを見ながら思うのは、この犬の飼い主たちの苦労だ。
高いお金を出してやんごとなき血統書付きの子犬を買ったというのに、その
子が突然歩けなくなってしまう。そして病院回り。検査、薬、手術、また
検査…。幸運にもこのセンターでなんとか歩けるようになってめでたし、
めでたし、とはいうものの、健康な犬のように飛びまわれるわけではない。
そして請求書の額やいかに!うわ?!
さらに、こうしたラッキーなケースの陰には、いろいろやったけどダメだった
ケースがごまんとあるわけだ。
誰も苦労をしようと思って子犬を飼う人はいない。
でも、結果的に不孝のどん底に落ちてしまうことがある。それはその人や犬
のカルマというものなのか。そういうおもいをした人は、「もう犬なんか
ヤダ!」って懲りてしまうのだろうか。淋しいことである。