アメリカ人の金儲けの秘訣を垣間見た。
今日は歯医者で、バイトガードの型どりをしてもらった。
カナダで数年前に作ったやつは、老朽化して(?)ヒビがあちこち入っている。
修理できるか訊ねたところ無理とのこと。このまままっぷたつに折れるまで
使い続けるか、新しいのを作るかしかないという。
こっちでは一つ500ドル以上かかる。保険適用になるかどうか調べてもらった
ら、「保険で9割カバーできる」とのこと。それならいっそ新しいのを作った
ほうが良い。
型どりはすぐ済んだ。ところが会計で「これは保険適用にならないので、全額
自己負担だ」と言われた。話が違うではないか!前回は適用になると言われた
こと、ファイルにもそのようにリマークスが入っていることなどを言うと、
「ああカナダの保険なのね。カナダのやり方はこっちと違うから。うちでは
これは例外なしに自己負担でやってるから、とりあえず今日のところは支払い
を済ませて」と冷たい返事。
そんないい加減な。520ドルもの治療費だ。保険会社にもう一度確認して
もらえないかと聞くと、「聞いても無駄だと思うけど。それに、返事が来る
まで二ヶ月以上かかるから」とにべもない。
そこで、「保険適用だと言われたから新品を作ることにしたのに、これでは
約束が違う。古いので間に合わせるからもう作らなくて結構」と強く言って
みた。すると、突然態度が変り、会計の主みたいなオバサンが出てきて
「今、保険会社に電話するからちょっと待って」と大慌て。待合室でスター
バックスのコーヒーとクッキー(無料)をいただきながら待つことしばし。
結果は、保険が9割を負担するので自己負担はたったの52ドル。
やったね!もうすこしでふったくられるとこだった。
アメリカに来たばかりで気の弱い日本人とかだったら、おそらく丸めこまれて
素直に財布を開いていたかもしれない。アメリカの歯医者は、このようにして
患者から金をふんだくっているのだ。まるで詐欺すれすれ。
こんなこと続けて地獄に落ちないのか?敬虔なクリスチャンが聞いてあきれる。
「美しいスマイル」はアメリカではステータスシンボル。人々は言われたまま
に金を出して、真っ白い歯を手に入れようとする。患者は賢くならないとダメだ。