今週末は、ケネルクラブの競技会。
うちの犬クラブが主催しているので、お手伝いに行く。
お昼がタダで出るだけの本当のタダ働きだが、朝は五時起きである。ボランティア
というのも、けっこう大変なのだ。しかも、いつものことだが、アメリカン
ケネルクラブのショーに出てる連中って滅茶苦茶ワガママな要求を平気で
つきつけてくるので、スタッフは苦労する。
今回は私はほとんどをオフィスで裏方仕事で過ごしたが、まあよくもこれだけ
無理難題を考え付くものだ、というくらいいろんなこと言ってくる。
例えば、出走順に関しての要求。「うちの子は誰それの犬と仲が悪いので、
順番待ちの間に一緒にならないよう順番を変えて欲しい」とか、「ボーダー
コリーの走った後に走りたくない」とか。そんなこと言い始めたら、せっかく
スチュワードが整理した順番が支離滅裂になってしまう。おかげで午前中の
競技は遅れに遅れ、さすがにジャッジが「コンフリクト以外の順番変更は今後
受け付けません」と釘を刺したほど。
オフィスでAKCの人と話してたら、例のアンケートの結果により来年度にも
雑種犬がクラブのイベントに出場できるようになるとのこと。「AKC登録の
純血犬のオーナーたちがスポーツマンシップにそった立派な態度を見本として
示すことにより、雑種犬を飼っている人々を教育してあげよう」という意向
なのだそうだ。
ケッ!何が教育だよ。あんなワガママな連中を見本になんかしたくねえよ。
今回ちょっとかわいそうだったのは、あるボーダーコリーがリング内でジャッジ
の足に咬みついて怪我をさせ、AKCに報告されてしまったことだ。処置はかなり
厳しく、もうその犬はアジリティだけでなくAKCの全てのイベントに生涯出場
停止となる。そればかりか、飼い主の記録も送付され、今後また別の犬で同様
の不祥事を起こした場合、飼い主の処分も有り得るという。
エリートレベルに出走した犬なので、きっとMACH目指してたんだろう。
それが全て水の泡。飼い主は声が震えていた。だけど、他の競技者によると
その犬は過去にも似たような不祥事を起こしているとのことで、「これ以上
見逃したらどんな惨事が起こるかわからないし、あれで済んで良かったかも」
なのだそうだ。ああねえ。