雪は融けたものの、雷雨が時を選ばず襲ってくる変な天気。
今朝は、いつもの原っぱへ散歩に行こうと思ったが道路工事のため道路が閉鎖
になっていた。そこで、いつもと反対方向の住宅街を歩く。途中、TABIは
一人で坂道を行ってしまい、私が下の歩道を歩いているのを見て置いていかれる
と思ったのか、あわてて走ってきて歩道に飛び降りた。1メートル以上の高さ
で、止める間がなかった。「あちゃ?」と思ったが、とくにびっこをひくでも
なくスタスタ歩き出す。あとで関節を調べたがとくに異常なし。今のとこは。
だけど、心臓が止まるかと思ったよ。今後は気をつけなくちゃ。
さて、園遊会に着るドレスが届いたと店から電話が来たので、取りに行く。
試着してみたらどっちも気に入って、決められないので両方とも購入。
このままではクローゼットはドレスで一杯になってしまう。ま、いいか。
レジでお支払いしていると、上品そうな中年女性がドレスを返品に来ていた。
日本ではありえないが、着用した洋服でも返品を受け付けるのである。
「着てみたが気に入らなかった」と言えばいいのだ。
このシステムを利用して、ドレスを購入してパーティーに着て行き、翌日に
平気で返品する人がごまんといる。ドレスだけでなく、靴、アクセサリー、
バッグ、なんでも買って着ては返品する。こうすればタダだし、レンタルより
安く上がる。このような店で買い物をする人はみな裕福だし、そんなケチくさい
ことしなくて良さそうだが、金持ちほどケチなのはどこの国も同じ。
毛皮のコートなんて、みんなパーティー前日に買ってあとで返品だ。
親がそうやってるのを子供は見て育つから、大人になると同じことをする。
そんな人が多いから、メーカーとしては儲けが薄くなるが、かと言って返品
を拒否することもできない。その代わり、そういう客による損失を賄うために
商品の価格をあらかじめ高く高く設定するのだ。
つまり、私のように真面目に(?)ちゃんと長く着るつもりで選んで買うような
バカ正直なお客は、そうしたずる賢い客たちのために高い代金を払っている。
こんなふざけた話があっていいものか。かといって、買って着て返品、なんて
ケチくさいことを、江戸っ子の私は死んでもできない。そこまで下品になっては
ご先祖さまに顔向けができない。
とんでもないご時世になったものである。