絢爛 | TABI天使日記

TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

米海兵隊創設231年記念式典に出席。

晩餐会の会場となったホテルは、世界の超高級ホテルリストにもランクインして
いる、100年以上の歴史を持つ老舗。広大な敷地内に、メインのホテル棟と
アネックスなどいくつかの棟、舞踏会場が数箇所、ゴルフ場が二箇所、テニスコート
を数箇所、スパなど、様々な施設をかまえている。

地下駐車場に車を停めると、シャトルバスが迎えに来てくれ、舞踏会場へ。
広大な森の中を行くと、鹿の群れがすぐ横を歩いているのが見える。運転手に
よれば、キツネや熊などもよく見るという。ちょっと前は小熊がホテルのゴミ置き場
に落ちてしまい、レスキュー隊を呼ぶ騒ぎになった。ハシゴをかけてやると、
小熊は器用にハシゴを使って登り脱出、遠くで見守っていた母熊のもとへ走り
去ったという。こんな森の中を、100年前は貴婦人たちが馬車で舞踏会へと
向かったのであろう。

夕暮れの空に浮かぶ舞踏会場の大きいこと。赤い絨毯、長いドレスの裾の女性たち、
「シンデレラ」の絵本そのままである。欧州の贅沢なホテルを視察した鉱業王に
よって建てられたこのホテルは、インテリアも銀食器も全てが最高級品づくし。
仕事や私用で帝国などの高級ホテルを見てきたが、くやしいかな負けている。
アメリカは成金趣味でチープ、と批判する人はいるが、アメリカでも本当の
上流というのはこのように真似のできない贅沢を極めているのだ。

めくるめく絢爛豪華の夢の世界、その一方で、イラクやアフガニスタンで
負傷し、あるいは命を落とす兵士たちがいる。この国の繁栄も、そうした
犠牲の上に成り立っている。