Love birds | TABI天使日記

TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ベイ・ウィンドウで外を見ていたTABIがいきなり吠え出すからびっくり。

なんだなんだ、とかけつけてカーテンを開けて見たら、犬連れがうちの前を
歩いている。よく見たら、ラットテリアのSADIEではないか。玄関のドアを
開けて、TABIを出してやる。

二頭は大喜びでうちの庭を走ること、走ること。
彼女はTABIがアメリカに来てほどなくして知り合った、いわば初めてのアメリカ
のガールフレンドだ。若くてかわいいSADIEは、今年3歳。1歳のときに
レスキューから引き取ったのだという。

ラッティにしては大きいが、やはりすばしっこくて足が速く、TABIの遊び相手
にちょうどいい。なんといっても、今この子たちはハートマーク百個といった
かんじで、一緒にいると誰の言葉も耳に入らないくらいだ。

犬にだって相性とか恋愛感情はあると思う。
こんな風に好きあっている同士の間に生まれた子犬たちは、きっと健康で賢く
幸せな犬生をおくるのだろう。TABIもSADIEも去勢済みだから、それはないが。

純血種の繁殖はそういうことおかまいなしだし、今では冷凍精子で人工授精が
主流だから、全く工場で生産するように子犬がつくられる。純血種に遺伝的
疾患が多かったり、問題行動や精神異常がひんぱんに出るのは、そうしたことが
影響しているのかもしれない。化学の実験みたいに、A薬とB薬を混ぜたらC薬が
できました、てなもんで交配して生まれた子犬たちって、そりゃあ血統が良い
んだろうけど、犬として、家庭犬としてどうなんだろうね。

ボーダーコリー一筋40年の人が言ってたけど、彼女が初めて飼ったBCは
やんごとなき血統、それもアイゼンハワーBCだったそう。(アイゼンハワー
大統領はペンシルバニアに牧場を所有していたが、そこの牧羊犬に、とイギリス
政府から特別に贈られたBCを祖先とするBCを、アイゼンハワーBCという)
その子犬は直系アイゼンハワー(祖父がイギリスからの犬)だったが、彼女に
よると全然ダメで、結局その子は手放し地元のフツーのBCの子犬を手に入れる
ことになった。血統にこだわりすぎると、しばしばこういった結果を招く。

明日もまた遊ぼうね、と約束してSADIEは帰っていった。
またほほえましいカップルの遊ぶ姿を見たいものだ。