今夜は、三回目のクラブ・ミーティング
会員の全員一致により、めでたく私たちはこの老舗の犬クラブの会員となる。
正真正銘の(笑)雑種を飼ってるのはうちだけで、「どんな犬なの?」と
聞かれ「All Canadian」と答えるたびにみな、ちょっとひいてしまう(爆)。
「いいのよ、大丈夫よ。大丈夫」と言ってくれたプードル飼いの上品な老婦人が
いたが、一体なにが「大丈夫」なのだろう?よくわかんない世界。
ま、でもここの会員は私が生まれる前から犬の世界にどっぷりつかっている
方々ばかりで、訓練や繁殖などそのへんの獣医よりずっと知識が豊富だ。
獣医もたくさん会員にいるが、やはり普通の町の獣医より犬に詳しい。
ところで、今日のミーティングでは災害救助犬に関する講演があった。
実際にこの州で十年以上SARにたずさわっている男性が、パワーポイントで
SARの訓練や実際のサーチの例など説明。とても興味深い内容だった。
おもしろいなと思ったのは、「SAR犬の場合、服従訓練はほどほどに」という点。
普段からリードなしで散歩しているとか。確実なボイス・コントロール下に
ある犬なら、当然それでいっこうにかまわないわけだ。
それと、live犬がたまたま死体を発見したような場合、犬はすごく落ち込む
のだという。三日ぐらい勤務を休んで遊んでやらないとダメなんだそうだ。
死体に慣れてるcadaver犬でさえ、たまには別のタイプのサーチに参加させて
やらないと精神的にまいってしまうとか。おもしろい。犬にも、悲劇的な最期
の重さがわかるのだろうか。それとも、ハンドラーの心が通じるのだろうか。
Lauriの飼ってるシェルティの父犬は、SAR犬だった。
仲間のシェパードやラブが発見できなかった遭難者を見つけるお手柄もたくさん
あったそうだ。しかし、サーチで有害物質に触れることが多いため若くして
ガンで亡くなった。シェルティで5歳は若すぎる。SAR犬の運命だ。