大分バス 42161 Final Run | しろはな旅行日記

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九州の乗り物好きの旅行日記です。

 今年(2021年)の3月中旬に、大分バスの西工S型ラストラン企画が有志によって行われました。お誘いいただき参加して参りましたので、当日の様子を書き記そうと思います。

 

 

 

 2021年3月13日、原付で天神まで向かい始発のとよのくに号で大分へ。駅前の松屋で朝ご飯を食べ集合場所の要町高速バス乗り場へ向かいます。

 

 貸切バス駐車枠に遠くからでも目立つ青色のバスが既に停まっていました。この車が今回の主役である、大分バス”42161号車”です。

 

 ”とよのくに”との文字が書かれているように、この車は大分~福岡間を結ぶとよのくに号で使用されてきました。

 2005年に製造され、その数年後に今の青色のうみたまごラッピングに変更されたそう。他路線に転用される事無く最後までずっと大分福岡間で運用されました。

 

 車内は1+2の偏心3列シート。座席の間に肘掛けもあり、フカフカで快適なシートでした。

 人数も揃い時間になったので出発しました。

 

 別大国道を快調に走り、最初の目的地は大分交通別府営業所。こちらで撮影会と営業所見学となりました。

 大分交通に在籍する西工S型2111号車と並んで撮影!

 

 曇りでしたが太陽が出てきて順光で撮影出来ました。青色のラッピングがよく輝きます。

 

 大分交通のS型も順光で撮影出来ました。幕はAPU。別府市内の丘の上にある立命館アジア太平洋大学の略称ですね。中学生の時に一回所用で行った事があるので懐かしいです。

 

 大分バスはKL-MS、大分交通はKC-RA。排ガス規制も異なりメーカーも異なりますが、ほぼ見た目は同じ。見た目を出来る限り統一しようとした西工の魅力ですね。

 

 西工S型2台のリア。営業所脇に咲いていた菜の花も綺麗でした。

 この42161号車は大分バス最後のS型、2111号車は大分交通最後のS型。貴重なコラボレーションを撮影する事ができ感激です。

 

 ちなみに路線車ですが興味深い写真を撮る事が出来ました。

 どちらも元神奈中のエアロスターなのですが、左はKL-MPでノンステップ、右はKC-MPでツーステップです。左の801号車大分交通初のノンステップ車両だそうで、扁平とノーマルの車高の低さや車体の高さの違いが大きく分かりますね。

 色々と撮影も終わったところで次の目的地へ向かいます。

 

 次にやって来たのは亀の井バス本社。ここでも西工とのコラボが行われました。

 左から42161号車、大分200か251、大分200か188、大分200か20と並んでいます。真ん中2台が西工SDで三菱ふそう、右端が西工C型で日野です。

 

 並びを後ろからも撮影させていただきました(^^)

 

 同じ三菱ふそうKL-MSの並び。S型とSD型とボディは違うものの、テールランプの位置などは大体同じですね。

 

 数少なくなっている西工C-Ⅱのリア。亀の井バスではこの車がラスト1台。サロンになる後ろ側の高さが一段上がっているのが特徴です。この車はもう廃車になったそうで…。最後は地元のマニアでさよならツアーが行われたみたいですよ!

 

 高速車と観光車の撮影も満足に出来ました! 次の目的地へ移動します。

 

 やまなみハイウェイを進みやって来たのは湯布院町。こちらでフォトランが行われた後に昼食休憩です。

 湯布院の街並みを走るS型の写真も撮りたかったのですが、人のいない静かな環境でエンジン音を録りたいと思い車内に残りました(^^; その分満足いく音を堪能出来ました(拍手)

 駐車場所の目の前にジョイフルがあったのでここで昼御飯を食べ、時間通り出発しました。

 

 お次は念願の高速道路走行。高速道路を走るとなったらやっぱりPA休憩ですよね! という事で由布岳PAで休憩。

 とよのくに号にはトイレ休憩が無いので、PAに停まる様子は撮影出来ません。貴重な機会なのでずっと撮影に専念しておりました(^^;

 

 名前の通り周りを山々に囲まれたPAでした。どの構図から撮っても後ろにはそびえ立つ山!

 

 標高が高いので雲が近く感じられました。

 休憩も終わり高速道路をひた走ります。大分道は高低差が激しいので、ギアを落としてガンガン回すエンジン音も楽しめました(^^)

 

 大分市内に戻りフォトランが行われました。坂を登り大分市美術館へ向かう42161号車。後ろには別府湾も見えます。

 

 大分バスの金池ターミナルにも一瞬立ち寄り撮影。幕は「鹿児島」で! 復活トロピカル号です。

 トロピカル号の乗車記もご覧ください(笑)

 

 最後の訪問地である大分バス中央営業所へ来ました。ここで営業所見学や撮影会が開催。営業所にはトロピカル号で乗車した42163号車が出迎えてくれました! 派手なラッピングになっちゃって…。エアロエースと交互にではありますが、今でも関西方面へ夜行として走る貴重なエアロクイーン。まだまだ元気に走り続けてほしいですね。

 

 エアロバスと並んで撮影。ぶんご号2台運行を想定した幕です(笑)

 

 42163号車との並びも。ドデカイ車が2台並んでいると物凄い迫力です。

 

 日も傾き方向幕とフォグが映える時間になってきました。

 

 お馴染みのとよのくに号福岡行きの方向幕を出して。赤色の方向幕、黄色フォグが非常に美しかったです。

 

 撮影会の合間にパシャリ。誰もいない車内…。お猿さんのイラストが描かれたフカフカシートにもう一度座りたいな…と編集していて思います。

 

 重厚感のあるハンドルとコックピット。ここに座って操縦してみたいというのが長年の夢ですね。

 

 最後に超レア物の撮影までさせていただきました…!

 現在は教習車として使われている富士重5Eです。排ガス規制はP代という…

 

 リアに取り付けられているエンブレムが最高にカッコイイですね。

 十分に満足出来るほど色々と撮影させていただきました! そして暗闇の中終点へ乗客を乗せ走り出しました。

 

 19時前に終点の要町高速バス乗り場に到着。最後に車内に別れを告げ下車しました。

 

 大分駅舎のリニューアル等再開発の進む大分駅周辺。新しいマンションや高架などが立ち並ぶ中に佇む西工S型。黄色フォグもしっかりと映えています。

 最後にとよのくに号でも停車する大分駅要町バス停で下車出来たのもポイント高いですね。

 そして見送りバスは中央営業所へ回送されて行きました。

 

 

 

 大分バスのとよのくに号には3列車用の運用がありますが、どの車両が運用するかは基本分かりません。なのでなかなか乗る機会も無かったのですが、最初で最後ではあるものの今回このような形で乗車する事が出来て本当に良かったです。

 撮影も楽しめ、乗りバスとしてエンジン音も楽しめラストに相応しい内容でした。また、他社ではあるにも関わらず乗り入れを許可する各社の優しさも実感する事が出来ました。

 主催者の方、運営の方、大分バスの皆様、大分交通・亀の井バスの皆様、有難うございました。

 

 

 

【乗車車両データ】

大分バス

42161

KL-MS86MP

大分200か255

※当貸切を以て除籍済