退職は大変だった。

ポジション的にも代わりをすぐに充てられるわけでもなく、上司から説得に次ぐ説得・・。


それでも僕の意思が固い事に根負けしてくれ、僕は退職ができた。



一ヶ月後、早くも転職先に初出勤する日を迎えた。

今まで5時起きで始発の電車に乗っていた生活が、7時起きで8時過ぎに自転車で出勤するという生活に変わった。

朝から妻と子供に会って会話する、一般的には当たり前の事に僕はものすごく感激していた。


いってきます

いってらっしゃい


朝のこの掛け合いに憧れを持ち、結婚して3年でようやく叶った。


新しい会社は今までと180度違う業界で、自分にホントにできるのかと不安だったが、家族の為にも頑張ろうという前向きな気持ちだった。

3ヶ月程は研修期間で、いろいろな部署に回り現場実習だった。

この会社は社員は20数人で、あとはパート社員。

要は女の人が大半を占める会社だった。


20代から50代まで幅広くいて、30代、40代が1番多い。


どんな人がいるのかとかは正直どうでもよかった。

そんな事よりも、未知の業界での仕事を早く覚えなくてはと必死の毎日だった。




必死のはずだった。



そして入社して1ヶ月過ぎた頃、




僕は彼女と出会った。






そこから少しずつ


何かが狂い始めていたのかもしれない。