四面体の6辺の長さから体積を求める(7) | のこはんのブログ

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 四面体O-ABC6長さから体積を求めます。

前回体積の2576倍である16Ay₂²z²

-4A(BR+CQ)
 +4A(BQ+CR)
 +4{BC(Q+R)+QR(B+C)-BQ(B+Q)-CR(C+R)}
 +4AP(B+C+Q+R)
 -4A²P-4AP²
 -4P(B-R)(C-Q)

と求まりました。

今回はこの式を簡単な形にしていきます。

 

まず、文字の設定を確認しておきます。

6長さを、

 ・OA=a、・OB=b、・OC=c

 ・AB=r、・BC=p、・CA=q

 とします。

 ・O含む辺他方の点文字(a,b,c)

 ・O含まないA,B,Cp,q,rとし、含まれない文字(p,q,r)

 です。

各辺長さ2文字大文字で表記します。

 ・A=a²、・B=b²、・C=c²

 ・R=r²、・P=p²、・Q=q²

 ・途中からは長さ2しか使いません

ある1辺は、他の5のうち、

 ・辺の両端2辺ずつ、4辺と接します。

 ・残り1とは接していません

向かい合っている辺3あり、

 apbqcrです。

4頂点座標空間

 O(0,0,0)、A(a,0,0)、B(x₂,y₂,0)、C(x₃,y₃,z)

 と置きます。

◯体積(1/6)×a×y₂×zです。

 

◯前回求めた式は、

 16Ay₂²z²

  =-4A(BR+CQ)
  +4A(BQ+CR)
  +4{BC(Q+R)+QR(B+C)-BQ(B+Q)-CR(C+R)}
  +4AP(B+C+Q+R)
  -4A²P-4AP²
  -4P(B-R)(C-Q)

 です。


◯両辺を4で割ると、
 左辺は4Ay₂²z²となり、
 体積の2乗の144倍です。
 4Ay₂²z²
  =-A(BR+CQ)
   +A(BQ+CR)
   +BC(Q+R)+QR(B+C)-BQ(B+Q)-CR(C+R)
   +AP(B+C+Q+R)
   -A²P-AP²
   -P(B-R)(C-Q)

◯全て展開します。
 4Ay₂²z²
  =ABQ+ACR-ABR-ACQ
   +BCQ+BCR+BQR+CQR-B²Q-BQ²-C²R-CR²
   +ABP+ACP+APQ+APR
   -A²P-AP²
   -BCP+BPQ+CPR-PQR
◯プラスとマイナスで分けます
 4Ay₂²z²
  =ABQ+ACR
   +BCQ+BCR+BQR+CQR
   +ABP+ACP+APQ+APR
   +BPQ+CPR
   -A²P-AP²
   -BCP-PQR
   -ABR-ACQ-B²Q-BQ²-C²R-CR²
◯プラスの項は、
 ・向かい合う2辺と他1辺
◯マイナスの項は、
 ・向かい合う2辺(片方が2乗)
 ・三角形を成す3辺
 の積です。よって、
 4Ay₂²z² (体積の2乗の144倍)
  =AP{B+C+Q+R-(A+P)}
  +BQ{A+C+P+R-(B+Q)}
  +CR{A+B+P+Q-(C+R)}
  -(ABR+ACQ+BCP+PQR)
と求まりました。

意外なことに頂点に集まる3辺の積の項は登場しませんでした。