小川洋子さんのファンにはぜひ読んでいただきたい!

小川さんの原点は、子ども時代からのサイエンスへの興味だったのだなぁ、と気づきます。

 

 

小川さんが専門家の方々にインタビューをするのですが、その視点や擬人化がすごく面白い。

途方もなく大きい数字を扱う宇宙の話のなかでも、その中に小説家らしい文系的ナラティブな語りがあり、小川さんのご興味が、そのまま小説の題材になっていくような世界観をのぞき見できます。

 

そして、宇宙・鉱物・粘菌などなど、様々な科学分野において、それらが数学や物理だけで成り立っているのではなく、突き詰めると生命や生きる意味、芸術、宗教的な世界観につながっているのが興味深かったです。

 

科学者のあくなき好奇心やフェチズム的な探求心は、政治をはじめとした文系的サラリーマン世界にありがちなポスト争いや承認欲求とは異なる世界に見え、純粋に応援したい気持ちになります。

 

ふと、薬指の標本を思い出してしまいました。

薬指の標本 | 「めざせ!中学受験!」からの「めざせ!大学受験!?」