今年になって、絶賛ハマっている井上真偽さん。
もうね、この人の頭の中どうなってるんだろう?
生きていて辛いレベルにIQが高そう。多分、一般ピーポーと話しを合わせるのはしんどいんじゃないかな?
本書に登場する硯さんの場合、「超高偏差値女子高校からT大へ進学、論文がフランスのパリ数理科学財団の会員の教授の目に留まり、請われてフランスの大学の研究機関へ。そこで論文の引用件数が日本人で年間トップになるほどの革新的な研究を成し遂げ、そのままフランスの金融機関に就職。何年かで日本の平均的サラリーマンの生涯賃金の数倍以上の蓄財を成すと、退社して帰国し、今は悠々自適」というプロフィール。もしかして、著者の井上さんも、実はこれに近いんじゃないか?! 性別を含め、プロフィール詳細は明らかにされていないようですが。
甥っ子が叔母さんにあたる硯さんに解決された殺人事件を「検証」してもらうという展開で、レッスン1~3があり、最後の進級試験で、今までのレッスンの伏線がつながるというお話。数学的に、「公理」「命題記号」「対偶」「証明」「自然演繹」などが出てきて、結構難解なのですが、ストーリー自体が面白いので、頑張ってついていくことができます。数理論理学をきちんと理解できたか?と問われると、否だな。笑
「レッスンI スターアニスと命題論理」
スターアニス(八角)を文字通り「スパイス」にしたカレーによる殺人事件。日本原産の八角は毒性があるそうで、スパイスに使う八角とは別物なんだそうです。そういえば、私の友人が八角を六角と間違えて覚えていて、「足りないよ?」と笑った覚えがあります。「殺意や動機は証明できないが、故意か否かは証明可能」というところが面白かったです。
「レッスンII クロスノットと述語論理」
中尊寺先輩という一人称が俺のハーフ美人という濃いキャラが登場。この人は他の小説にも出てくるかも?! イタリアンレストランのテナント内トイレでの殺人事件を解決していくのだけど、アマトリチャーナのくだりが、読んでいておいしそうで・・・・今思い出しながら書いていても、食べたくなってきた。レッスン1の命題論理の抽象度を上げたものが述語論理になるそうです。対偶の話がたくさんでてくるので、結構頭つかいます。これ、普通に読んでた時は、「え、それで結局犯人は・・・?!」と気になるのだけど、最後まで読むと「!!」と納得できます。
「レッスンIII トリプレッツと様相論理」
この間読んだ『聖女の毒杯』にでてきた、青髪の探偵と中国人マフィアも登場! もっとも、本書のほうが先に発刊されているので、順番としては本書を先に読むべきでしたが。双子が被疑者となる殺人事件だと、「実は三つ子だった」というトリックがありがちですが、そういうトラップは織り込み済で、「可能性がある」だけでは事実が導けないという展開。いや~、これで冤罪になってる人は結構いるんじゃないかな。。。?
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた | 「めざせ!中学受験!」からの「めざせ!大学受験!?」
「進級試験 恋と禁忌の・・・・?」
この最後の章を読むと、一つ一つの事件の全貌がつながります! これは読んでのお楽しみ。
作中に「真」か「偽」か?という言葉がよく登場します。
まさに、井上真偽(まぎ)さんのお名前を表しています。これがデビュー作とは恐れ入る!
