「ビジネスシーンで」というのであれば、「はじめに」に書かれていた、ジャパネットたかたの創業者高田明氏が強くこだわった「作業」と「仕事」の言葉の定義が、一番具体的で、かつ理解しやすかったかもしれません。高田さんは「この差異の意味を全社員が共有できた時、組織を成長させる促進力になる」と考えたそうだ。「ルーティンをこなすこと」は作業。作業そのものを否定するわけではないけれど、「仕事」ではないというのは、本当にその通り。「作業」と「勉強」っていう定義の違いにも応用できるかもしれませんね。
翻訳ソフトがこれだけ進化した今、求められるのは外国語能力よりも、正確な母語運用能力。本書では、「母語を用いて自分の意見をしっかり言語化できている人は、通貨を交換するように他の言葉に正しく置き換えることができます」と書いています。「ふわっと」ではなく精緻に、「日本人にしかわからない」と諦めずに伝える言語力は、すごく大切なのに、どうも英語よりも軽んじられている気がする国語と言う科目。これでいいのか、日本人。
箇条書きでの情報整理や、具体⇔抽象の思考プロセスなどは、ふむふむと読めます。箇条書きをするにも、階層が揃ってなくて気持ち悪いこともありますし、そういった情報整理の仕方を、小学生のうちから鍛えるのが大事な気がします。中学受験では箇条書きや具体⇔抽象を知らず知らずのうちに学んでいるかもしれませんが、公共教育だけだと物足りなかったかもしれません。
小学生向けの「斎藤メソッド」で1枚の絵を見て言葉にするトレーニングがあるそうです。
こういうメソッドがあることを知らなかったのですが、私、似たようなことを幼かった頃の娘にやってたかも。
「はい、目をつむってー。今日一日で一番楽しかったことを思い出して、頭の中でその写真を撮ろう。いくよー、3・2・1・パシャっ!」といって、娘に「思い出の一枚」を脳内に描いてもらうんです。そして、それを言葉にして、日記にする・・・という。こうすると、よくある「今日は○○をして、△△をして、XXをしました。おわり」みたいなつまらない日記にならなくて、楽しかったんです。娘が切り取る「一枚の写真」も、なかなか味があって。今もそのころの日記は大事にとっておいてあります。これって実は結構良いトレーニングだったのかも?! 効果は・・・・どうだろう?! 読んだ本や聞いた話を、第三者に伝えるのは上手だと思いますが、それがこのトレーニングの成果なのかは謎。
