「いつまでもショパン」に登場した盲目のピアニストの話。

今回は大どんでん返し的なストーリーというより、怪しいなと思っていた人が犯人でした。

 

岬くんの印象的だったセリフ

(嫉妬はしないのか?の問いに対して)

「嫉妬の別名は憧憬です。憧れるのは嫌いじゃありません。第一、他人を呪ったところで自分の得になることなんて一つもないのです」

 

その通り!!!

にもかかわらず、嫉妬して、他人を呪って、ずるいと罵り、叩き潰そうとする輩が多い・・・・。

 

(才能は自分だけのものだから、どうしようと本人の勝手では?という問いに対して、)

「『優れた天分』という意味でタレント(Talent)という言葉があります。しかし欧米では別の言い方、つまり『天賦の才』を意味するギフト(Gift)という言葉の方が一般的です。そしてGiftに『贈り物』という意味の言葉が含まれているのは、かの国々の才能に対する考え方を如実に表しています。その人が持つ才能は神からの贈り物だという考えです」

 

これは、ミッション系の学校の人であれば、誰もがすんなりと分かる考え方です。Talentがそもそも、聖書に出てくる「タラントのたとえ」からきているとも言われています。

 

鬼滅の刃で煉獄さんのお母さんが似たことを言っていたのが印象的です。生まれ持った強さは、自分のためではなく人のために活かすためにある、というものです。感動的なシーンでした。

 

「現時点に留まればいい。苦しむ必要はない。頑張らなくてもいい。鼻持ちならない言い方になりますが、『普通』を望む人間に許されることであっても、才能を持った人間に怠惰や停滞は許されないのです」

 

まるでストイックに野球と向き合う大谷翔平選手のようですね。

才能を持った人間には怠惰や停滞が許されない・・・・怠惰や停滞をせずに突き進む能力もまた、才能なんだろうな、と思いますが、『普通』である私は、自分の怠惰さをちょっと赦された気持ちにもなります。そういう気持ちになる時点で、『普通』以下なんだろうな。笑