はじめて読む作家さんの本だったのですが、とても面白かったです。
風が吹けば桶屋が儲かる、とでもいおうか。
ほんの偶然や、小さな決断の連続が、今を作っていることへの驚き。
そして、ものすごく張り巡らされた伏線!
小さな村での出来事だからこそ、「出来過ぎじゃない?!」というくらいに、登場人物が繋がっていく。ドラマ向きかもね?!
病院の会話での描写に、さりげなく、子どものスリッパの音や、ワゴンの音の表現があって、すごく臨場感がありました。
「でっかち」と「まめ」の話は、中学受験の国語の切り取り問題にも向いている気がします。エログロ要素なく、子どもにもお勧めできる、良書だと思いました。ほかの作品も読んでみよっと。