イェソンとSUPERJUNIORと、ときどきGACKT -23ページ目

イェソンとSUPERJUNIORと、ときどきGACKT

sJ大好きで、イェソン溺愛&特別扱いしてます。
ELF.JAPAN&DEARSにどっかり、座るSJ新米ファンでG古株ファン
のまったりブログです。


「俺、キュヒョン殴っちゃった。ごめん。」

気づいたら、キュヒョンの家へ向かうために電車に乗っていた。


ソンミンは、自分から人に手をあげるような人じゃないから、きっと私のせいでそうなったんだろう。


頭の中で二人にごめんなさいって、言いながら、キュヒョンの事が頭から離れなかった。



駅に着いて、改札口を抜けると目の前を凄い勢いで走り抜ける見慣れた人が走っていった。


「キュヒョンっっっ!!!」


あっという間に姿が人混みに紛れてしまって、キュヒョンには聞こえなかったみたいで、向かった方向から、きっと自宅に向かったんだろう。と、キュヒョンを追いかけた。


途中、信号に捕まって小刻みにその場で小走りするキュヒョンを見つけて、追い付いたと思えば青になってまた、先に行かれて追い付かない。



キュヒョン、待って。
置いていかないで。



そうしたら、途中でキュヒョンがつまづいた。けど、間一髪で、またグングン、離されてしまう。


この先、心臓破りの坂だったよね?


全身汗だくで、坂に挑んだ私は、途中からは走ったせいでできた靴擦れでヨロヨロ上がってくしかなかった。

そうして、やっと登りつくと、目の前で私と同じように体中で呼吸するキュヒョンがいた。



ヌナって、呼んでくれてる。
私はここだよ?
キュヒョン。私は貴方のうしろに、側にいるから。



そうして、呼吸も整わない内から声が先にでていた。

早く、私を見てほしくて…




「…キュ…ヒョっ」


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俺ん家じゃなかったのかな?
自分の家に帰った?

ヌナ?どこ?


「…キュ…ヒョっ」


懐かしい声がする。
俺がいま、一番聞きたかった声。

振り返ると膝に手を当てて体中で呼吸をするヌナがいた。


「ヌナ……」

「はぁ、はぁ…キュヒョン、足、早いね。」

「いつ、から?」

「っ、駅から、かな?はぁ。はぁ…」


そんな遠くから俺を追ってたの?
全然、気がつかなかったよ。


その場でバテたヌナはへたれこんで、うなだれた。


そんなヌナの前に近づいて、目の前で胡座をかく俺。

ヌナが顔を上げると、目があって、ただ何も言わずに笑ってくれた。

そして、ごめんね。って…



そんな、ヌナをやっぱり俺は大好きで仕方がないんだなって、あんなに酷いことしたのに笑ってごめんねって言うから申し訳なくて、ギュッて抱きしめた。



「ヌナ、俺のほうこそ、ごめんね。ごめんなさい。」

「私のほうこそ、ごめんなさい。」


ずーっと、その繰り返し。

終いには笑いあいながら言い合いっこしたっけ。


「さっ、もう寒いし、端からみたら俺ら変だし、俺ん家おいで?イチゴ、買ったから一緒に食べよ?」

「あ、私もね、キュヒョンの大好きな赤ワイン買ったんだよ?これも、一緒に飲もうよ。」



そう言って、二人立ち上がると、ヌナが足を引きずりながら歩き出した。


「ヌナ?足…」

「うん。キュヒョン、追っかけたらさ、こんな靴だから靴擦れしちゃったみたい。イタタッ」


後ろから踵を見下ろして痛がるヌナを、痛くないようにしてあげたくなって、ついにお姫様ダッコをしてしまった。


「イヤイヤイヤ、いいよぉ。恥ずかしいから、下ろして?」


「すぐそこだし、我慢して!俺に甘えて?ね?お願い。」


って、ヌナに甘えろって言った矢先に、俺が甘えてしまう始末。



お願い。今はそうさせて?ヌナ。






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それからの数日間はソンミンも、ヒチョルも、今まで通りに接してくれた。

ヌナと会わなくなってもうすぐ、一週間は経とうとしてるのに。

ふと、スマホをみると着信があって、留守電にメッセージが入っていた。

電話は、ヌナからだった。

ちゃんと、会って話したい。って。
時同じくして外回りから帰ってきたヒチョルが、道端でヌナにあったって言ってきて、少し説教しちゃったって、舌を出して俺に謝ってた。



ヌナの大好きなイチゴ、買って帰ろうかな。


ふと、頭に過って、帰りのスーパーでイチゴをどっさりと買った。


ヌナ、喜んでくれるかな?


なんて、夜道を歩いてると、ソンミンからの着信があってでた。


「さっきまでアイツと飲んでたんだよ。そしたら、血相変えて飛び出したから、きっと、お前ん家に行ってると思うから。急いで帰れ。」


何の話をしたのか分からない。
けど、何も視界にも、耳にも入らないくらいヌナのことしか考えられなくて俺の家に走った。

駅から結構、離れてるし、坂もあった。
俺、ヌナの為に走ってばかりだ。

でも、ヌナに会いたい。
ヌナを抱き締めたい。




ヌナ、ヌナ…ヌナ!




次第に心で叫ぶ声はヌナから、ヌナの名前に変わっていた。

ヌナが愛しくて、眩しいくらいの笑顔で俺をみてほしくて、ヌナさえいれば何も要らないくらいにヌナがほしくて…

俺の家の側にある、大きな坂を心臓が破けそうなほど走って上がった。




「っ、ヌナ?……はぁ、はぁ。っはぁ」


登りきった先のそこには、ヌナの姿はなかった。


「…ヌナ?」


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翌朝には社内中を走り回って、迷惑かけた人たちに謝って回ってた。

ヒチョルヒョンには、ビンタかまされたし。
上司にはどつかれるし。

「…ほんと、すみません。」

「もう、あやまんな。みんな、お前に期待してるから怒っただけだからな?反省したんなら、あとは結果だせばいいだろ?」


疲れた体で二人居酒屋にきた。
ヒョンは焼酎で、俺は久しぶりにビール。


「…で?どうなった?」

「え?あ、実は…」


ことの次第をすべて話した。


「お前、無理矢理抱いたのかよ…」

「…ヒョン、どうしたらいい?」

「聞くなよ。お前らが仕出かしたんだろ?」

横目で逃げるヒチョル。
なんだよ。話聞いてやるって、そんなもんなの?


「まぁ、俺から言わせればお互い様だけどな。」

「…なにが?」

「要は、互いにもっと言い合えば良いものを、言わないでいたり、態度に出したのが原因だろ?だから、喧嘩になったんだろ。鈍い女なんだから、もっと言ってやんなきゃ。」


なんか、痛いトコをサクサクと切られる気分でヒチョルの話を聞いていた。


ヒチョルは、俺が年下とか、ヌナが年上とか関係ないって。好きでヤキモチを焼くのと、好きで束縛するのとでは訳が違う。とも言った。


「好きなんだろ?ちゃんと、ケジメつけてやれよ。」


背中をバシバシ叩いて、悪戯ぽく笑うヒチョル。



その日は遅くまで二人飲み歩いて、半ば二日酔いで出社した。

デスクに着くと、ソンミンがいて目があった。

一瞬、気まずさから目をそらすと、ソンミンから近寄ってきた。


「…おはよ。」

「おはよう…ございます。」

「少し、いい?」


ソンミンに誘われ、人気のない会社の屋上に向かった。


「…アイツから、聞いた?」

アイツって…。

ソンミンの第一声にイラッとした。

「イラッとした?俺がアイツを、アイツ呼ばわりして。」

「…喧嘩、吹っ掛けてるんですか?」

「どうだろ?受け止める側次第じゃない?で、どんな気分だった?俺の家に、アイツが入ってくのを見て。」



ギリギリとなるくらい、手を握り締めて堪えてる俺に次々と針を刺していくソンミンに、イライラは溢れんばかりになった。


「アイツさ、初めてがまだだったんだよ。知ってる?でもさ、あの時、俺、抱こうとしたけど。抱けなかった…」


俯く俺に優しく抱けなかったって…。


「アイツな、お前じゃなきゃダメだってさ。泣いて謝ってたよ。俺に。」

顔を上げると、ソンミンの目は潤んでいた。
「あんなに、苦しそうな顔をさせるくらいなら、別れなきゃよかったって思ったよ。バカだね、俺は。お前の為に苦しむ姿みて、奪い返したいって感情が抑えられなかった。」


ソンミンは笑いながら、ごめんな。って。


「ヒョン…」


無意識に何かを言おうとしたら、突然、ソンミンに一発右頬を殴られた。

一瞬、意識が飛びそうなほどの衝撃が走って、勢いでコンクリートの上に倒れた。


折角、引いた血の気も、一気に頭と殴られた場所に集まって、殴りかえそうと掴みかかったけど、武道に長けたソンミンだから、あっさりと避けて伸された。



「元カレとして、情けない男として、お前に言うからな。」


低く、噛みつくように何かを堪えながら倒れる俺に言った。


「もう、泣かせるな。アイツ、鈍感だから。言ってやんないと、ホントに分かんないから。好きなら、愛してんなら、言え。もう、変な束縛は止めて、その手でアイツを離すな。いいな?」


そう言って、俺の腕を掴み力強く立ち上がらせた。


「もう、俺はアイツを幸せにしてやれないんだから。今度はお前が、アイツを幸せにしてやってくれ。な?アイツを頼むよ。」


そうして、俺の言葉も聞かずソンミンは現場に戻って行った。


「ソンミニヒョン…」


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気を失うように、眠ってしまったヌナ。

その姿が、ほんとに痛々しくて…
まるで犯罪を犯したような気分だった。

罪滅ぼしじゃないけど、洗面器にお湯をはったのと、タオルを持って俺のせいで全身ボロボロになったヌナを顔から、拭いていった。

途中でヒョンのキスマークがまた目に入って、上書きするように俺のを付けた。

「…んっ。」

夢見てる?
せめて、夢の中では幸せでいてね。ヌナ。


体も綺麗にしてあげて、目についた俺のスウェットを着せた。


ヌナ、本当、小さいなぁ。
ぶかぶか。


散らかしてしまった部屋も綺麗にして、ぐちゃぐちゃになったヌナの服も洗ってほした。
得意じゃないけど、食事とコーヒーも作って…



ヌナのオデコにチュッて、キスして部屋を出た。



その日の夕方にスマホをみたら、たくさんのヌナの着信と、ヒョンたちからの着信でいっぱいだった。

ソンミニヒョンとは、顔を会わせづらいからっていう理由でヒチョルヒョンに連絡した。


「お前、お前のせいで俺たちに仕事が回ってんだぞ?明日、絶対でてこい!で、迷惑かけた連中に謝れっ!」


「すみません、ヒョン。明日は必ず出社します。それと…」


「女の話は明日、あの居酒屋で聞いてやる。だから、気持ちを少しは切り替えてこいよ。いいな?」


ヒチョルは少しは早口で、一方的に電話を切った。


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