ヒチョル、変に思ったかな…?
さすがに、あんな風に言われて堪えちゃった。帰って謝んなきゃ。
でも、足が痛い。
慣れないヒールで、スタジオを飛び出したから靴擦れになって皮が剥けたりして歩けそうにない。
いくら春だからっていっても、こんな露出があるドレスじゃ寒いし…
「…どうしよう。」
そんな風に公園のベンチに座ってると、フワリと白いジャケットが肩にかけられた。
振り向くと息を切らしたジョンスが心配そうな顔して私を見下ろしていた。
「大丈夫?」
「オッパ、ごめんね。すぐ、帰るから。」
「先方も、ヒチョルにも非があるから気にするなって。今日は取り合えず帰っていいみたいだよ。」
「でも、ドレス…」
ジョンスは隣に座って、そっと頬に触れてきた。
「いいから。」
心配そうな顔して、ただそれだけを振り絞るように答えた。そして、壊れ物でも触るかのように私の頭を自分の肩に引き寄せて撫でてくれる。
「なんで、僕じゃなくてアイツなんだろうな…」
ジョンスの声は苦しそうで、切なそうで、ズキッと胸に痛みが走る。
「ふふっ。ごめんね。こんなこと言ったら、急かしてるみたいだし、お前も焦るよな。ごめん。」
ジョンスは頭を撫でてから、私の前に来て背中を見せてしゃがんだ。
「ほら。足、痛いんだろ?オッパがおぶってあげるから。乗りな?」
「え?いいよぉ、私、重たいし。歩けるから。」
ホントは嘘。
痛くて歩けないけど、気が引けて断るとジョンスが口を尖らせて立ち上がった。
「じゃあ、お姫様ダッコする?そっちの方が恥ずかしいよ?」
ジョンスは ん? って優しく笑って、私も甘えることにした。
そして、筋肉質なジョンスの肩にそっと手を添えて体を任せるとフワリと体が浮いた。小さな私にはジョンスよりも少し高い視界と、ジョンスの背中の温かさにときめいた。
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