【殺し屋の営業術】 野宮 有 著
ひょんなことから営業成績抜群の主人公が殺し屋集団に入り、2週間以内に3億円をゲットしなければ殺されるという設定。
前半は「後攻有利の法則(競合が商談後により優れた提案を出す)」「5%の法則(どうしても買わない客層が5%いる)」「お客より良いものは身につけない」などの営業術の話が盛りだくさんです。後半はいよいよ3億円を巡る攻防。主人公が「相棒」で水谷豊演じる杉下右京特命係のようであり、また脚色・情景もヴィヴィッドに浮かんでくるので、映画化、必至の内容と思います(少なくとも、続編『殺し屋の出世術』は本年中に出版予定)。
「江戸川乱歩賞」受賞で、「本屋大賞」はノミネートのみでしたが、殺し屋が主題では本屋大賞は難しいかもです。それにしても、本書にある通り、日本では年間約9万人の失踪者がいるようですが、事故死と見せかけて、実は殺し屋集団に抹殺されているのではないかと、これからニュースを見るときに疑ってしまいそうです。
