【書評】 女の国会 | "Food for Thought"

"Food for Thought"

日々考えていることを、自分の思考をまとめるためにも書きつづっています。

『女の国会』 新川 帆立 著

 

 面白かったです。よく調べているな~と思ったら、この著者、『元彼の遺言状』を書いた弁護士さんですね。ミステリー仕立てとなっていて、殺人を巡る動機には「?」が残りましたが、政治家、特に第四章の選挙については相当ヒアリングされたものと思います。

 

 男性議員に多いのが「アレオレ詐欺」とか。「アレオレ詐欺」とは、「アレは、オレがやった!」と手柄を吹聴するものだそうで、自分の周辺にも多く、(何人かの顔を思い浮かべて)思わず笑ってしまいました。

 

 「性同一性障害」が底流に流れていますが、政界における女性の立場や政治家・選挙の実態が垣間見られる一冊です。