室内温水プールであることに気づいたSaraは、
「どっこいしょ」というかけ声と共に、やっとこさっとこ鞄を持ち上げている。
Saraが学校へ行くのに持っている荷物がもの凄い多い。
「なんじゃその荷物の量は?」
「日曜日に首都圏模試があったから、全部持ち帰っていた」
Saraの学校は模試の会場になるため、「置き勉」出来なかったのだ。
確か、Saraは1年前のこの時期「偏差値40すれすれ」の超低空飛行をしていた。
それでも、模試を志望校で受ける度に、「この学校に入りたい」と思っていたそうだ。
模試を志望校で受けるのは、良い刺激になるのだ(重要ポイント)。
親父の塾の生徒も、今回の模試を受けた。
この時期の模試は、結果ではなく経験である。
悪い点を取ったら、その悔しさをバネに勉強をはじめてくれ。
ちなみに、良い点とれたら、さっさと忘れろ(重要ポイントその2)
ちなみに、親父が中学生の頃は、薄い鞄がステータスだったため、ベッドの下に鞄を敷いて潰した(他にもアイロンとか、お湯につけるとか)。
親父の鞄は、いとこの不良にもらったため最初からかなり薄かった
もちろん、教科書はすべて学校に置いておくか、隣のクラスのやつに借りた。
あんなたくさんの教科書持って学校行くヤツ見たことねぇ。
それなのに成績が
親父